第17話 ページ17
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私には姉がいる。名前は玲奈(れな)。
姉と言っても双子の姉。
顔はまあ少し似ていると思う。
双子でも性格は少し違う。
母は私達を産んで亡くなった。
父は私達には目もくれず、遊び呆けてた。
そんな私達を引き取ったのは叔父さん。
小中高と通わせてくれた。
だけど、
姉は父の遺伝がうつったのか、姉は男と遊び始めた。付き合っては別れたり付き合っては別れたり。それの繰り返しだった。
私はその逆で、暗い女の子だった。
姉は明るく友達も多くよく喋る子。
だからよく比べられてた。
《あ、あの子。玲奈の妹よ。》
《玲奈は可愛くて人気なのに妹は全然だな。双子のくせに。カワイソー》
んなこと、思ってもないくせに。
そんな時、高校に入って初めて好きな人ができた。
きっかけは些細なことだったけど、その人に会う度に目で追っかけて、会うとほんと鼓動が尋常じゃないぐらい鳴っていた。
私は告白しようと思った。
だけどそれを姉に壊された。
放課後、もう下校時間で学校の中には人が少なかった。私はその時体操服を忘れ、教室に行った。
すると声が聴こえた。それは男と女の艶かしい声だった。
最初はこんな所で何してんだと思った。
だけど、イケナイ興味を持ってしまった。
静かに、足音を立てず覗いた。
《え……》
そこに居たのは姉と好きな人がいた。
単純にショックだった。
好きな人はああいう人が好きなんだと。
あんな女の何処がいいのか思った。
私と姉の何が違うの？
ふと、姉と目が合った。
私は思わず逃げた。
夜、姉が帰ってきた。
姉は私を見てこう言った。
《悪い子ねA。あんな所見るなんて。》
《……。》
《あの男、あんたの好きな人でしょ》
《…っ！…な、なんで…》
《分かるに決まってるでしょ。姉妹なんだから。あんたの好きな人の初体験奪っちゃった。ふふ》
《…なんでそんな事するの！お姉ちゃんにはいっぱいいるじゃない！！》
《なんで？そんなの決まってるじゃない。》
悪魔の微笑みで姉はこう言った。
《あんたが好きな男は全部私が貰う。あんたのものは私のものよ。一生恋愛なんてさせない。あんたは独りぼっちで死ぬの。》
《つまらないのよね。男と遊んでも。だから思いついちゃった。姉と比べられる哀れな妹を地獄へ落とす方法。》
私が何をしたっていうの。何もしてないじゃない。ただ、幸せに過ごしたいだけなのに。
姉は私が男の子と喋るとその人は姉に喰われた。逆に喰われたい男子は私に近づいた。
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ちょこ(プロフ) - 読み終わったあとの動悸が…(*´Д｀*) やばいですドキドキしました！最後のセリフを想像したら動悸が止まりません(*´Д｀*) 続編も待ってます！！！ (2016年10月7日 21時) (
レス) id: 13bff5a308 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - ハラハラしましたが無事に終わってよかったです！続編も待ってます( ^ω^ )もしよろしければ新作へのリクエストです。青さんが希望です。もし、で全然構いません！ (2016年10月5日 7時) (レス) id: 8cb6df6354 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - すごく面白かったです！実は双子の姉がいるっていう展開があまりほかで読んだことがなくてすごい好きです！主人公からしたら嫌なとこかもしれないですが（笑）続編嬉しいです！ (2016年10月5日 4時) (レス) id: 3b5c90c934 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - おもしろいです！更新応援してます！！！！ (2016年10月3日 22時) (レス) id: 966da9b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
宮乃 .(プロフ) - coffeeさん» coffeeさん負けないで！笑 見てくださりありがとうございます(*'ω' *) (2016年10月3日 6時) (レス) id: 68c2a5182b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮乃 . | 作成日時：2016年9月25日 13時
