第13話 ページ13
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「…ふう、よしよし…治まってきたぞ」
「……Aさん？」
「ギャッ！！」
背後から聴こえる声、後ろを見なくてもわかる。
私の頭の中に邪念を作った張本人櫻井翔がいる。
「さ、櫻井サン…昨日ぶりですね…」
「ふふん、そうだね！」
さりげなく隣に座る櫻井サン
少し離れる。だが近付いてくる。
……折れた。
「休憩ですか？」
「うん、少しだけね。Aさんも？」
「ああ、まあはい」
…ニッコニコの顔で私を見る櫻井サン
「会えましたね。」
「…ソーデスネ」
「昨日は楽しかったです」
嬉しそうに言う彼。
「…っ！ちょ！！」
「大丈夫、皆忙しいから見てないよ」
ぎゅっと、手を握ってくる櫻井サン。
ありえない。ここテレビ局よ。
バレたらもう、一貫の終わりだ
「ドキドキするね」
微笑む彼
…………ピュアか！！！
ドキドキしてるよ！私も！くそ！！
甘ったるい！砂糖を食べたみたいに感じる！
ぎゅっぎゅっと握る彼。
男の手…私より少しでかい手。あったかい。
画面では一樹に手を握ったり抱き締めたりされるけど、私には何も感じなくて。それが当たり前だけど。
今は、とても温かい。
現実で手を握られるのはすんごいドキドキする。ゲームとはまた違うドキドキ。
なんだこれ、変なの。
おかしい…、おかしいな私。
「Aさん？……」
「…やばい、」
「…えっ…」
目を見開く彼。
ここに居てはいけない、そう警報が鳴り響く
「…すみません、休憩が終わるので…」
「はっ！…ちょっ！」
一刻も早くこの場から去りたかった。
気づきたくなかった、いや寧ろ気づいてたのに無視してたかもしれない。
「…最悪…」
こんな感情、捨てたはずなのに。
捨てて、乙女ゲーに逃げたのに。
この感情は…、たぶん…
「……恋、か」
ありえない、アイドルなのに相手は。
勝手に近付いて勝手にキスして、手握って、ひどすぎる。
ほんと馬鹿じゃないの櫻井サン
…アイドルって魔法使いだったのね
いや、櫻井サンがなのかな。
盛大に溜息をついた。
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ちょこ(プロフ) - 読み終わったあとの動悸が…(*´Д｀*) やばいですドキドキしました！最後のセリフを想像したら動悸が止まりません(*´Д｀*) 続編も待ってます！！！ (2016年10月7日 21時) (
レス) id: 13bff5a308 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - ハラハラしましたが無事に終わってよかったです！続編も待ってます( ^ω^ )もしよろしければ新作へのリクエストです。青さんが希望です。もし、で全然構いません！ (2016年10月5日 7時) (レス) id: 8cb6df6354 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - すごく面白かったです！実は双子の姉がいるっていう展開があまりほかで読んだことがなくてすごい好きです！主人公からしたら嫌なとこかもしれないですが（笑）続編嬉しいです！ (2016年10月5日 4時) (レス) id: 3b5c90c934 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - おもしろいです！更新応援してます！！！！ (2016年10月3日 22時) (レス) id: 966da9b8c1 (このIDを非表示/違反報告)
宮乃 .(プロフ) - coffeeさん» coffeeさん負けないで！笑 見てくださりありがとうございます(*'ω' *) (2016年10月3日 6時) (レス) id: 68c2a5182b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮乃 . | 作成日時：2016年9月25日 13時
