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エマ｢この人、本を通してあるメッセージを残してる。それも1冊じゃない、何冊も｣
A｢それは………すごいね…｣
エマ｢うん…塀の先━━━外を生き抜く上でこのミネルヴァさんは鍵になる
ただ逃げるだけじゃない、見つけるんだ。この世界で私たちが生き残る方法｣
ノーマン｢うん｣
ウィリアム・ミネルヴァ……確かに、図書室には何冊も本がある
でもそこまでは考えつかなかったなぁ
A｢すごいね、エマ｣
エマ｢えっへん！！｣
A｢それでメッセージって何？｣
エマ｢これよく見て｣
隣のノーマンと一緒に考える
うーん、フクロウのマークがあるだけで他とあまり変わりはないと思うけど…
ノーマン｢あ、この円｣
エマ｢そう｣
A｢…あ、モールス符号か｣
レイ｢正解｣
RUN 『逃げろ』
DOUBT 『疑え』
DANGER 『危険』
TRUTH 『真実』
A｢うわ…本当にメッセージだ……よく気づいたねこんなの｣
レイ｢お前とは違うんでな｣
A｢ちょっと｣
エマ｢ほらまだあるから！｣
HARVEST 『収穫』
MONSTER 『怪物』
FARM 『農園』
レイ｢ちなみにママや鬼の仕業って線はないぞ。『秘密を知ったら即出荷』原則が全てだ
これは外から鬼や大人に隠して
それはまず信じていいと思う｣
ノーマン｢それは？｣
A｢また疑ってんなあ…これだけこの農園に関しての事がわざわざモールス符号で書かれてんのに｣
疑い深いのは変わらん
初対面の人と話す時は無愛想な人いるじゃん、そんな感じ
レイ｢俺はコイツと違って疑い深いんでね｣
エマ｢イデッ…コイツって………Aは！？｣
レイ｢コイツは俺よりタチが悪い。分かりやすく言えば、初対面の奴とフレンドリーに話すくせに心の底ではソイツを観察対象としか思ってない…みたいな｣
A｢なにそれひどい｣
エマ｢え、こわっ！｣
ノーマン｢でもそんな感じだよね。Aは僕らのこと大好きだから。僕らに危害があるかどうかまず1番に疑うんだ｣
A｢え…ノーマン好き……｣
ノーマン｢ありがとう、僕も好きだよ｣
エマ｢私もー！｣
レイ｢……｣
ノーマン｢素直になりなよ｣
どうでもいい話に花を咲かせました
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作者名：空こころ | 作成日時：2021年8月31日 22時
