8話 ページ9
教室に出久と煌都しかいなくなり、しばらく沈黙が続いた。
緑谷「……か、帰ろっか」
煌都「ワシは不思議じゃ、出久」
緑谷「え…？」
煌都「何故あの時勝己に殴りかからんかった。あれは出久、お前に死ねと言っているのと同義じゃぞ」
出久は、煌都の方を見て、「え、えっと、、、」と口にするがちゃんとした解答は帰ってこない。
そんな出久を見つめながら煌都は頭の中で考えていた。
どうしてちゃんと言い返さなかったのか、昔から出久は勝己達にボコボコにされていたし、手をあげられても少し反論はするものの泣きながらずっと我慢していたことを知っている。
煌都は気に入らなかった。
他人の人生にいちゃもんをつけている勝己が。それに対して言い返さない出久が。
緑谷「…」
煌都「…まぁよい、出久の性格は分かっとるからの〜。ただお前、ヒーローになるんじゃろ？だったら誰になんと言われようと自信持ってはっきり言え！
ワシはヒーローになるんじゃ！とな」
緑谷「………煌都ちゃん…あり」
煌都「よし！では帰るぞ！その前にノートも拾って行かんとな！大丈夫じゃ！出久が本当に飛び降りようとしてもワシが助けるからの〜！」
会話の繋ぎ方がおかしいが、出久の手を引っ張って後ろを向きながらくしゃっとした笑顔を出久に向ける煌都。
出久はさっきお礼の言葉を言おうとしたが、煌都にかき消されてしまった。前を見れば個性の影響で力も強く身体能力も高い煌都だが、自分より背も小さく、手も小さい。
弱気で泣き虫な僕をいつも君は守ってくれる…
そう思わずには居られないほど、出久は煌都に感謝していたし、尊敬していた。
・
煌都「お、これじゃな……びしょびしょじゃの〜…ってなんじゃこやつら！出久のノートを食べておるぞ！？喧嘩売っておるのか！？」
緑谷「違うよ煌都ちゃん…大丈夫、乾かせばまだ読めるよ」
煌都「エサだと思っとったな…ワシよりバカじゃの〜」
教室の窓から落ちたノートは鯉がいる水の中に落ちていた。しかしびしょ濡れだが乾かせばまだ読める程度だ。
……この場に、煌都がいてくれて出久は正直助かっていた。1人だとマイナスな事ばかり頭に浮かんで来てしまうから。
緑谷「……煌都ちゃん、帰ろっか」
煌都「さっさと帰るぞ出久！ワシは昨日残しておいたペロペロキャンディを食いたいんじゃ！」
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やどんこたん - 合格おめでとうございます！これからも更新頑張ってください！！ (2月1日 15時) (
レス) id: f5df38c333 (このIDを非表示/違反報告)
ああああああああああああああああああああ(プロフ) - 合格おめでとうございます！！ (12月11日 20時) (レス) @page21 id: e3dfa91469 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - ありがとうございます！！！もうちょっとで本格的に落ち着くかもです。長く待たせてしまい申し訳ないです…。絶対合格します！これからもよろしくお願いしますm(_ _)m！！ (11月29日 23時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
ああああああああああああああああああああ(プロフ) - 受験頑張ってください！！！！！！！！！！受験が終わってひと段落ついたころにまた更新が始まるのかと思うとワクワクが止まりません…合格しますように〜！！！！ (9月5日 20時) (レス) @page15 id: e3dfa91469 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - Ashleyさん» 返信遅くなってすみません！！ありがとうございます！！絶対合格します！ちょいちょい投稿するので気長に待っていてくれると嬉しいです！！ (9月4日 0時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空こころ | 作成日時：2022年11月28日 7時
