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なんだか私が私じゃなくなるような気がして、私は自分が怖かった。
A「………で?オマエらは次の抗争で殺す相手の姉に弟殺しますよって教えに来てくれたワケ?」
一虎「そ。んで、あわよくばAもコッチに来ねぇかなァッて」
A「バカでしょ。私はソッチに関わる気はないの。死ぬ方がマシ。話が終わったんなら早く目の前から消えて。顔も見たくない」
一虎が、ちぇっと言って私に背を向けた。そして、暗闇に向かって歩きながらヒラヒラと手を振る。
一虎「気が向いたらいつでも来いよー。俺、マイキーは嫌いだけどAは嫌いじゃねぇから」
その言葉に何も返さずにいると、一虎がさっきから1歩も動かない圭介を呼ぶ。
短く今行くと返事をして、一虎同様背を向ける。
…その姿を見て体の真ん中のところがモヤモヤして、痛くて、泣きそうだった。
あぁ…もう前みたいな関係には戻れないな……
そう思った時、あまり大きくない、私と圭介しか聞こえないくらいの声で圭介は私に言った。
場地「マイキーを頼む」
A「……圭介?」
その声には、万次郎を頼む以外の言葉が含まれているような気がして思わず圭介の腕をつかもうと手を伸ばした。
…けど、それが何かを掴むことはなかった。
それより早く圭介は歩き出してしまった。私は行き場を失った手を強く握りしめた。
・
結局、そのまま家に帰ることが出来ずベンチに座っていた。
疲れた。肉体的にも精神的にも。
目の上に右腕を乗せて視界をシャットアウトした。
圭介は、今日何をしに来たんだろうか。
万次郎を殺します宣言されて、冷静じゃなかった私。誰だって自分の大切な人を殺しますよって言われたら冷静じゃいられないだろう。
あぁ……どうしよう。嫌だなぁ…
万次郎のこと、一虎のこと、圭介のこと、真一郎のこと、全部頭の中でぐるぐる回ってもう何も考えたくない。
ただ私は、万次郎とエマとじいちゃんと普通に暮らしたいだけなのに。
……殺される…殺されるのか、私の弟は。
A「…はっ、アハハ……ははっ」
乾いた笑いが収まらない。
何をどうすればいいのか、もう心がついていかない。なんでこうなっちゃったんだろ…
" マイキーを頼む "
なんでそれを私に言ったの?
なんで
なんで東卍抜けたの?
なんで……
……あぁそうか、
圭介は今日、、私に───────。
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空こころ(プロフ) - エリザベス女王さん» いつもありがとう!!!!頑張ります🔥💪 (2022年8月1日 21時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王 - 場地さ〜ん!!!行かないでぇ〜!!更新頑張って下さい!!!楽しみに待ってます❤ (2022年8月1日 15時) (レス) @page27 id: f466090db3 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - エリザベス女王さん» ありがとうございます😊キャラの性格は出来るだけ原作通りで行きたいと思ってます!頑張ります🔥💪 (2022年7月29日 15時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベス女王 - 一虎ぁ!もうそのまんま!更新頑張って下さい! (2022年7月29日 11時) (レス) @page25 id: f466090db3 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - エリザベス女王さん» マイキー可愛いですよね!笑笑ありがとうございます!!頑張ります! (2022年6月16日 20時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空こころ | 作成日時:2022年5月26日 18時