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11話 ページ12

A「…はぁ、はぁ……ついたぁぁぁぁ」




行きは半日もかからないスピードだったのに、帰りは半日以上かかってしまった

あたりはもうだんだんと鬼が出る時間にさしかかっている


そして今私は大変困っている


屋敷についたもののここから足が動かない。それはもう1ミリたりとも動こうとしない。困った足だ…

目の前に屋敷があるのに入れない、師範に会えないなんてまるで師範が目の前にいるのに抱きつけない時の悔しさと同じではないか





A「…………師範〜…」

無一郎「そんな所で何してるの?」



ハッ……とし、私はそれはもう思い切り後ろを振り向いた



A「この声は師範!!会いたかったです師範!!寂しくて死ぬかと思いましたぁぁぁ!」



動かなかった足も師範を前にしてこれが最後だとでもいうかのように地面を引きずりながら半場無理動いてくれた。なんて優秀なんだ、私の足


叫びながらいつものように師範に抱きつきに行けばそれはもう軽々と、ピクリともせずに受け止めてくれる師範

カッコイイ……さすが私の師範






A「………あぁ…師範の匂いがする……安心する…最高」

無一郎「何言ってんの。いつまでもここにいる気?それならそれでいいけど僕は入るからね」

A「私も連れてって下さい師範ー!もう動けません。さっきので使い果たしました」

無一郎「貧弱だね」





うぅ……

そう言いながらも私を横抱きにして運んでくれる師範…見た目女の子みたいなのにどうしてそんなにカッコイイんですか

横抱き嬉しいです!と言いながら師範の首に腕を回して抱きつけば師範は一言こう言った





無一郎「運びやすいから」





なんて単純な理由!さすがです師範!

トコトコと屋敷の中を歩く師範。そんな師範の長い髪をいじりながら、やっぱりここが1番落ち着くなと再確認する

部屋に運ばれ敷かれていた布団に寝かせられる





A「師範、なんで布団が敷いてあるんですか?」

無一郎「帰ってきてたら絶対すぐ寝ると思って」

A「やっぱり私のこと信じてたんですね!」

無一郎「じゃあ僕もう行くから。今日はもう寝なよ」




襖に向かって行く師範の後ろ姿を見ながら一言




A「師範…私の事忘れてましたね?帰ってきたとき」

無一郎「ん?あぁ…うん、でもちゃんと思い出したでしょ」




そう言って師範は踵を返して私の頭を数回撫で、出て行った




A「…え、今笑ってた…」






……やっぱり私の師範が1番

※※※→←10話



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香乃 - よろしくお願いします✨更新が楽しみです! (2022年3月29日 11時) (レス) @page6 id: 39e163f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - 香乃さん» うわぁぁありがとうございます!始めたばっかですけど…(フォローしてくれると嬉しいです…)作品の更新も頑張りますのでよろしくお願いします🙇‍♀️ (2022年3月28日 23時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
香乃 - ツイッター見ました!絵上手ですね!! (2022年3月28日 19時) (レス) @page6 id: 39e163f9a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空こころ | 作成日時:2022年3月26日 17時

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