不思議なあの子はかまぼこ隊の一員です 2 (ページ16)

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62話ページ16

A｢善逸薬飲んだ？｣

善逸｢うん飲んだよ！偉い？偉い？褒めてよAちゃ〜ん！！｣

A｢偉いね｣

しのぶさんに連れられて炭治郎と伊之助は機能回復訓練に行っている

私と善逸はまだ治療中

善逸は蜘蛛にされかけたみたいで手足が短くなっちゃったんだって

可哀想

A｢善逸私より身長低かったのにもう越されちゃったね。早いなぁ成長するの｣

善逸｢Aちゃんあのねこれが元々の俺の身長だからね？？分かってる？？？｣

A｢？うん、わかってるよ｣

善逸｢全然わかってない音するけど可愛いから全然良し！！｣

音…前にも言ったけど善逸は耳がいい

炭治郎からは泣きたくなるような優しい音がするらしい。炭治郎は優しいからね、当たり前だ

ちなみにしのぶさんからは独特な音で規則性がなくて少し怖いみたい

A｢私も耳良くなりたいなぁ｣

善逸｢俺とお揃いがいいの！？え"っ、ほんとに！！？｣

A｢善逸うるさいよ。だって、耳がいいとどんなに小さな声でも遠く離れていても炭治郎や善逸、伊之助の声が聞こえるでしょ？｣

善逸｢……｣

あり、黙っちゃった

下を向いて心做しか少し震えているように見えるのは気のせいだろうか

善逸｢……Aちゃん｣

A｢ん？｣

善逸｢俺と結婚してください｣

A｢えー、善逸と結婚かー、うるさそうだなぁ｣

すぐ振られなかったことにびっくりしたのか目を開けてまた固まってしまった

情緒は大丈夫かな、本当に心配になってきたけどするだけ無駄だったね

これが善逸だった

ガラガラガラガラ

炭治郎｢…｣

伊之助｢…｣

ドヨーンと負のオーラを醸し出しながら機能回復訓練から帰ってきた炭治郎と伊之助

数日前からずっとこうだ。炭治郎さえもこうやって帰ってくるんだからとってもキツイのかもしれない

善逸｢何があったの？どうしたの、ねぇ？｣

炭治郎｢………ごめん｣

A｢こりゃ重症だ。善逸頑張ろうね｣

善逸｢教えてくれよ！！｣

私と善逸は明日から炭治郎と伊之助より少々遅れて機能回復訓練に参加する

炭治郎と伊之助はこんなだし善逸は泣いてるし大変そうだ

A｢お団子あげる｣

善逸｢ありがとうAちゃん！でもなんでこの状況でお団子食べてるの？？炭治郎達見えてる？！｣

A｢うん｣

善逸｢可愛い！！！｣