207話 ページ17
初めて聞いた
ヴィンセントがこんなにも大きな声で何か言うのを
ノーマン｢嫌だ！！絶対みんなで生き残るんだ！！！｣
ヴィンセント｢これでいい！！進め！！
ノーマン！！！｣
パァン
A｢…｣
コイツ……コイツ…！！！
こんなにも人に対して殺意が湧いたのは初めてだ
殺すとか憎いとか言葉で言い表せないような胸の中に溜まるドロドロとした黒い感情
私は案外冷静らしい
いや、これを冷静というのか分からないけれど
今はただ
ここにはいない奴に早く会いたかった
〔うんざりだ、なんでこうどいつもこいつも物解りが悪いんだ。なんでこうも僕に逆らうんだ
僕は
ふざけてる
パパ……？私たちのパパ……？
違う
コイツはもはや人ですらない
コイツらがいなければ私の家族も殺されることはなかった、みんな生きてた
猟場も…ユウゴもルーカスも
全部、全部
ガチャリと音がした
目の前にいる敵が私たちを撃とうとしている。もう時間もない
ああ、ほんとにコイツら全員
殺したい
・
ドン｢こっちはもう大丈夫だ！！｣
レイ｢こっちも制圧完了！！｣
ノーマン｢ほんとうに肝を冷やしたよヴィンセント｣
A｢ナイジェル達がピーター・ラートリーを捕らえてる。急いで私達も行こう｣
部屋に来た奴らを拘束し、急いでナイジェル達がいる所へ走る
…………私はさっき本当に殺そうと思った
それでも
それでも僅かに残っていた理性で考えた
エマは望むのか
私がしようとしていることをエマは望んでいるのか
いや、きっと望んでいない。エマは人を殺したくないはずだから
鬼に同情しちゃうくらい優しいから
怒りはまだ全然収まっていないけど、ヴィンセントは生きていたしピーター・ラートリーも捕らえた
これでほんとに最後だ
・
ノーマン｢お前の負けだ｣
ピーター・ラートリーを拘束してみんなで銃を構える
そして顔を見て思う
これが悪魔の顔なんだな…と
ピーター｢馬鹿らしい僕を殺してなんになる。たとえ僕達が負けたとて依然君たちに退路はなく勝ち目もない｣
ジリアン｢心配ご無用、余計なお世話よ｣
エマ｢システムは再ダウンした。あとはあなただけ、誰も助けに来られない
私たちは─────｣
ピーター｢誰も助けに来られない？後は僕だけ？はて…君たち何か忘れていないか？｣
音もなく後に立っていたのはママ達だった
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黒灰白有無％(プロフ) - 約半年ですけど、完結おめでとう御座います！お疲れ様でした、最終巻まで書いてる人は珍しいのでちょっとレアな感じしました、主人公の性格も好きで始まりから終わりまでとても良いお話でした！一番最後の番外編?みたいのも初々しくて可愛かったです!ずっと応援してます (2023年1月10日 5時) (
レス) @page40 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - ruriniganaさん» ありがとうございます！！番外編は暇が取れたら書こうと思います！完結にしてますが更新する時にまた連載中にしようと思います！まだ時間が空くかと思いますが気長に待ってくれれば嬉しいです！！ (2022年6月7日 0時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - りゅう酸さん» こちらこそ最後まで読んでくれてありがとうございます！！ (2022年6月7日 0時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
rurinigana(プロフ) - 完結お疲れさまでした！とても素敵な作品で面白かったです！もしよろしければ、この物語の続きみたいな番外編作って欲しいです！笑 本当にお疲れさまでした (2022年6月6日 16時) (レス) @page38 id: 29637ba3af (このIDを非表示/違反報告)
りゅう酸(プロフ) - 空こころ様完結お疲れ様です！ 素敵な作品を書いてくれてありがとうございました (2022年4月11日 19時) (レス) @page38 id: 03bcb9c580 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空こころ | 作成日時：2022年2月20日 16時
