201話 ページ11
｢何かと思えば…妾がひもじい？飢えている？｣
ムジカ｢えぇ、あなたは飢えているいくら食べてもいくら手に入れてもいくら登りつめても満たされない、可哀想に、憐れだわ｣
ムジカ｢本当は何が欲しかったの？何を恐れているの？｣
ムジカは女王に怯まず堂々と話した
どこか確信を持って女王が可哀想だと愚かだと、違う道もあったのにと淡々と話す
｢産まれた時から周りと違った。私は誰より特別なのだ、妾に恐るるものなど何も無い！！
妾が破滅？笑わせる｣
ムジカ｢いいえあなたは既に破滅している。もう死んでいるのよ｣
｢ほざけ！！吠えて死ね！！！｣
女王がムジカ目掛けて爪を伸ばして迫って来た…いや、迫って来ようとした
次の瞬間女王の体はどんどん溶けていった
ムジカ｢食べすぎよ、あなたの細胞はもうとっくに限界なのよ｣
再生が出来ずにどんどん溶けていくその体を私たちは見ていた
女王の後ろにある大きな顔の塊と一緒に
ムジカ｢私は
そして今こそ世界は変わる時なのよ
あなたは食べた命に食い潰される
さようなら
レグラヴァリマ女王陛下｣
・
ムジカ｢死んでいる……今度こそ…｣
ザジ｢うっ……｣
ノーマン｢ザジ！！まだ動いちゃダメだ｣
エマ｢良かった……！｣
レイ｢痛むか？｣
A｢……｣
女王は死んだ
城下もムジカ達が頑張ってくれた。そこら辺は心配いらない
ただ、このまま放っておくと混乱に陥っていずれ内戦になるかもしれない……
…でも…っ……
ムジカ｢A、大丈夫よ｣
A｢ムジカ……｣
ムジカ｢鬼の問題はこっちで何とかするわ。エマ達はとにかくアジトへ急ぎなさい｣
エマ｢でも……！｣
ムジカ｢人間の存在が見えない方が事態を収めやすい｣
焦りが顔に出ていたのかムジカに心配されてしまった
ごめんなさい
私は鬼の問題より私たちの家族……アンナ達が無事かどうかそれが私の中の今の最優先事項なの
ムジカ達の鬼のことまで頭が回らなくてごめんなさい
A｢ごめん、ムジカ｣
ムジカ｢いいのよ、家族を大切にするのは当たり前の事だわ…さぁ、急いで。手遅れになる前に｣
みんなでありがとうございましたと頭を下げて出口へ向かう…の前に、
A｢ムジカ、ありがとう。ソンジュ、人間食べられなくて残念だったね！｣
私はムジカに感謝を、ソンジュに最高級の笑顔で嫌味を残してエマ達の後を追った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒灰白有無％(プロフ) - 約半年ですけど、完結おめでとう御座います！お疲れ様でした、最終巻まで書いてる人は珍しいのでちょっとレアな感じしました、主人公の性格も好きで始まりから終わりまでとても良いお話でした！一番最後の番外編?みたいのも初々しくて可愛かったです!ずっと応援してます (2023年1月10日 5時) (
レス) @page40 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - ruriniganaさん» ありがとうございます！！番外編は暇が取れたら書こうと思います！完結にしてますが更新する時にまた連載中にしようと思います！まだ時間が空くかと思いますが気長に待ってくれれば嬉しいです！！ (2022年6月7日 0時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - りゅう酸さん» こちらこそ最後まで読んでくれてありがとうございます！！ (2022年6月7日 0時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
rurinigana(プロフ) - 完結お疲れさまでした！とても素敵な作品で面白かったです！もしよろしければ、この物語の続きみたいな番外編作って欲しいです！笑 本当にお疲れさまでした (2022年6月6日 16時) (レス) @page38 id: 29637ba3af (このIDを非表示/違反報告)
りゅう酸(プロフ) - 空こころ様完結お疲れ様です！ 素敵な作品を書いてくれてありがとうございました (2022年4月11日 19時) (レス) @page38 id: 03bcb9c580 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空こころ | 作成日時：2022年2月20日 16時
