にじゅうなな話 ページ28
A｢だってッ………｣
八戒｢はい、ゆっくりでいいですよ｣
八戒が背中をさすり次の言葉を促していく。
A｢だってッ、、、みんな私のこと無視するんだもん…！｣
三蔵｢…？｣
A｢話そうとすると誰かがしゃべるしッ…ッ……三蔵、話しかけてもダメだった…！
酷い…！！もう嫌い…！！観ちゃんのとこ帰るッ！！｣
あー、そーいうことかー
4人は声に出さずとも思っていることは一緒だった。思い返せば切羽詰まっててまともに相手をしてやれてなかった。
難しい話がAに分かるはずもなく結局4人で話していたし、その間ジープがいないAは暇で仕方なかっただろう。
遊びに来ているわけではないが、Aにとって清一色はそれほど脅威ではなくやろうと思えばいつでもやることが出来たのだ。だからこそAは4人と森の中で遊びたかったのだ。
八戒｢すみませんA。謝ります｣
A｢……｣
口をふくらませて何も言わずに八戒を見つめるA。まだポタポタと涙は垂れていた。
八戒｢みんなAのことが嫌いな訳では無いんですよ。むしろAのことは僕も含めてみんな大好きです｣
A｢…｣
三蔵｢……確かお前だけだったな。あの時点で俺の演技を見破ったやつは｣
悟浄｢そうだぜ？俺と悟空なんて何も分かんなかったんだからすげーよ｣
悟空｢俺もAのこと大好きだぜ！！｣
各自がどうにかしてAの機嫌をとろうと褒めるような事を言う。三蔵はめんどくせぇと顔に書いてあったが言うことは言ったのだ。
Aは話すみんなの顔をみて、最後にまた八戒を見た。
八戒｢僕達はAのことが大好きなんですが……Aは僕達のことが嫌いなんですか？僕達は大好きなのに…｣
A｢……………………んーん、、、大好き｣
八戒｢じゃあ僕達両思いですね！あぁでもAは観音様の所へ帰っちゃうんでしたっけ……残念です…｣
A｢…………帰んないもん。私も一緒にいく…｣
そう言ってAは八戒に抱きついた。元の体だったAは抱きついた時にチビAになっており八戒も抱き上げやすいようにしていた。
小さな声で私も行くと言ったAを八戒は落ちないように抱きしめながらトントンと背中をさすったり、頭を撫でたりした。
……やがてAは泣き疲れたのか寝てしまったが、八戒の服はギュッと掴んだままだった。
終わり
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空こころ(プロフ) - 46猫さん» ありがとうございます！！お互い頑張りましょう！！ (2022年3月12日 18時) (
レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 先ほど、小説にコメントありがとうございます！最遊記の小説がなかなか巡り会えないので素敵な小説を見つけさせていただきました！頑張ってください！ (2022年3月12日 15時) (レス) @page7 id: d55f453f72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空こころ | 作成日時：2022年3月12日 15時
