学園アリス (ページ9)

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ep8 ページ9

棗「…おい。」

本当に眠っちゃいそうだった…

A「…んー」

棗「お前はなんのアリスだ」

A「や。言わない」

棗「…読め」

心読み「うーん。さっきから読もうとしてるんだけど読めないんだ。」

棗「…お前のアリスか？」

A「アリスつかってない」

本当に私はアリスを使っていない。
私の心を読めなかったのはただ、心に隙が無いから。伊達に何年も気を張って生きてきてないわよ

面倒くさいし別にアリス言っても良んだけどな

A「…私のアリスは封印と解放よ。」

棗「…」

クラスが少し騒ついた

『あっちの転校生アリス２つだって』

『すげーーー』

蜜柑まだ浮いてる・・・

A「そろそろ降ろしてあげなよ」

スミレ「ちょっと！さっきから聞いていれば貴方棗くんにえらっそうじゃない？！」

A「…うるさいわね」

スミレ「なっ？！何ですって？」

棗「…おろせ」

スミレ「そういう所も棗くんの優しさだと思うのっvv」

蜜柑「アリスがそんなに偉いんか！！」

スミレ「偉いわよ。国に認められているのよ。アリスがあるか分からない貴方にそんな事言われたく無いわ。私達は働きアリのようになる気は無いのよ」

働きアリ…ね

A「ねえ。」

スミレ「なによ」

A「貴方、何か勘違いしてない？
アリスを持ってると偉い？なにを偉そうに言っているの？アリスはね、皆んなが皆んな望んで手に入れた物じゃ無いわ。欲しくなかった人だっているのよ。その人達の気持ちを考えた？
働きアリですって？じゃあ両親にアリスが無かったら？貴方は両親まで働きアリだとでも言うつもり？」

私はこんな物欲しくは無かった。

スミレ「っっ」

棗「っっ？！」

教室は一気に静まり返った。それを破ったのは…

棗「おい水玉。お前1週間以内にクラスに馴染めなかったら入学出来ないんだってな。」

蜜柑は何でそれを…とでも言いたそうな顔をしている

棗「このままじゃ確実に入学は無理だな。」

蜜柑「…っ」

棗「チャンスをやる。あの北の森に行って帰ってこれたらお前の入学を認めてやる」

蜜柑「北の森…？」

棗「どーする？やるか？」

蜜柑「っっやるっ！」

棗「じゃあ決まりだな。不慣れな新入りとして友達を連れて行かせてやる。」

親友には断られている

委員長「僕が一緒に行くよ」

何だこの優しい子

蜜柑「ほんまに？！委員長ありがとう」

A「…わたしも行ってあげる」

蜜柑「えーーっ！ほんまに？！ありがとう！」