あの日の真相 ページ6
___殺される、逃げなければ
ある日、家から帰ったらそこは殺人現場となっていた。
犯人は私の頭にすぐに浮かんできた
それもそのはず家から出たのはそいつから逃げるためであり、生き延びるため
玄関先で吹っ飛んでいた誰かの腕を踏まないように、爪先で歩く
鼻にかおる血の臭いは吐き気を催しそう
洗面所で倒れる死体はお姉ちゃん
「おやすみ、お姉ちゃん」
リビングで倒れる死体はお父さん
「おやすみお父さん」
寝室で倒れる死体はお母さん
「おやすみお母さん」
と彼女らに声をかけて犯人、いやお兄ちゃんを探す
「ぐ、は」
突然背中に痛みが走る
口からは血が漏れた
「お前にも死んでもらおうか」
いつだってこいつは家族をしたに見ていた
家族に暴力を振るっていた
床に這いつくばり血がぼたぼたこぼれる私を見て、すぐに死ぬだろうと思ったのか鼻唄を歌いながら町の方へと繰り出していった。
「A」
と消えかかりそうな声で私を呼ぶ人がいた
「おかあ、さん」
「生きなさい、逃げて、あなたなら生き延びれるわ、町に出ちゃだめよ山の方に行ってうんと離れたとこで暮らしなさい」
「おかあさ、んもまだ、たすかる」
「いいのよ、大好きなあなたに生きて欲しいの」
そういった確信はないのだ。途中でお母さんの声は聞こえなくなった。
私は立ち上がりタオルを探して傷を巻き、山の方に走っていった。
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作者名:枕崎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makuraz/
作成日時:2017年9月6日 6時