【銀魂】ヅラプラス【桂小太郎】 (ページ45)

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桂side

夜のかぶき町は怖い。

Aはよく言う。

「お化けなんかいないさ、一緒に歌おう」

「嫌だ、恥ずかしいだろうが」

「ヅラがまともだ」

怖すぎてスキンシップ、上がるAに我慢をする

はぐれないようと言って繋がれた俺の右手とAの左手の指は絡められていた。

「怖い、まだ、つかないの？」

「まだだ。大丈夫か」

「うん」

下を俯いて、言葉を発することもないまま歩く

「大丈夫、ほんとはヅラが夜が怖いの知ってるから」

「なんで話をすり替えたんだ」

「気にするなって」

怖い人ほど隠そうとするのは謎だが、俺は敢えて突っ込まない

「魔法をかけてあげようか」

「なんだ、全く」

「しゃがみなさい。こら。

ハニーフラッシュするわよ」

「……なぜ」

言われるがまましゃがめばAもそこに合わせてしゃがむ

俺の肩に手をおき俺と見つめあって数秒、

ぐいっと顔が近づいたと、思えば唇には柔らかい感覚が

可愛い、なにこれ。と思う。

これならもっとしてやろうかと思って後頭部を押さえつけて、Aの動きを阻止する

一分弱たてば空気を吸おうと開く微かなその隙間に舌を入れ込む

俺も流石に苦しいので、しばらくして離す

「魔法だな、もう一回かけとく？」

「アホだ」

「なんとでも言え」

地面に座り込むAの手を取り立ち上がらせる

「お化けよりもアンタの欲が怖い」

「それを言ったら終いだな」