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「ね?ほら」

「ほんとだわ、付き合ってはなかったのね」


回想シーンは終了して、もとに戻る。



「なんで、付き合わなかったんだよ」


「え?」


銀時の質問は、意外に難しい



「あの、恋なんかしてる暇ないなァって想って」



「そう」


「それに初めてしたとき、腰痛すぎて意識全然なくって」


「……そう」


妙ちゃんは予想と反したらしく、残念そうな顔をしていた


確かにあのとき腰が痛かった。死ぬかと思った。


うふふ、大丈夫と、言ったけど初めは立ち上がれなかったし、高杉にはなぜか何があったのか二秒でばれた




「……それから色々あってある日突然ヅラにプロポーズされたんだよ」


「色々?」



「ああ、そうさ色々だよ」


きっと彼らの頭の上にはたくさんのはてなが浮かんでいる



「あ、プロポーズの言葉教えてください」


妙ちゃんは目を輝かせながら言う



「あー、なんだっけなぁ、




忘れた」



「えー?!」


「思い出してくださいよ」


忘れたと言えばスゴく残念そうな顔をしている。いやほんとは覚えてるけど恥ずかしいし




「……ヅラじゃない、桂だとお前にも言って欲しい」


「……それ、プロポーズの言葉ですか」


「うん」




心のなかで呟いていたのに口に出ていたらしい



ある冬の珍しく戦がなかったその日に、布団で言われた言葉




「まぁ、こんなとこ。ヅラを選んだ理由は単純に好きだったから、終わり!



ほら帰った方がいいよ」



「そうね、新ちゃんが待ってるわ」


「神楽が家壊してるかもしんねぇし」


「銀さん!私たちも恋人からの関係じゃなくて、身体の関係から始めましょ!」



「だぁぁ!!引っ付くな!」


と話ながら去り行く彼らに手を振って見送る


数分たてば見えなくなる彼らの代わりに、その二分後くらいにヅラは帰って来た



「おかえり」



「ただいま」




玄関先で突っ立ていた私は彼を待っていたように見えたかも。調子に乗るかなこいつ



ヅラに抱き締められ、頬をふにふにと触る



「お疲れさま」



とバイト侍に私は囁いた

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設定タグ:桂小太郎 , 銀魂 , 村塾組   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:枕崎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makuraz/  
作成日時:2017年9月6日 6時

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