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これが死体。これが私が殺した人々
「冗談じゃねぇよ持原さん。とんでもねぇ鬼つれてきてるじゃねぇか」
今更知ったが持原とはおばあちゃんの名字らしい
にやにやとおばあちゃんの肩に手を置くその男
足元には死にたいと懇願をして死への憧憬を抱いたその人達の死体がごろりところがっている
「つまらない」
「は?つまらない?いくら殺し屋とて人の命を扱うんだぞ俺たちは
そんなつまらないって言って命をお粗末に扱うんじゃねぇよ」
「これじゃダメなの。人形でもさしている気分。全然人殺しの実感がわかない、運動会当日なのに予行練習みたいな気分がする」
「なんの例えだよそれ」
頭をかきおばあちゃんに助けを乞うような瞳でその人はおばあちゃんを見ている
「Aは才能の持ち主ね。ここよりもあっちの方がいいわよ」
おばあちゃんの指差す方は、ここなんかよりも大層なとこらしい
このビルの最上階に位置するとされるその本部に行けと言われてエレベーターに乗り、向かう
私は大きなフレンチドアの前で立ち止まった
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作者名:枕崎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makuraz/
作成日時:2017年9月6日 6時