【銀魂】ヅラプラス【桂小太郎】 (ページ37)

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「おばあちゃんってなんの仕事してるの？」

時々黒のミニバン走らせて町に降りていくおばあちゃんのことが気になって私は聞いてしまった

触れたらダメだったのに

「……知りたいかい？」

いつもおばあちゃんの蒼い瞳は優しそうな、すべてを包み込んでくれそうな海の色をしていたのに、その瞳は今日はひどく冷たくなったと感じた

ぞくり、と身震いをする気になって、私は逃げ出したいと感じた。

だめ、逃げちゃ。お兄ちゃんのときと何も変わらないじゃん

「自らを、殺したい人達を殺す殺し屋だよ。

おばあちゃん、Aを拾ったのは殺しの素質がある目をしていたからだよ。

もし、Aが殺しについて問うくれたらその時は殺しの道に誘おうと思って」

いつもは気にしていなかった鳥たちの声や風の通る音や草の揺れる音だとかそれがはっきりと聞こえた。逃げたい。あそこへ逃げたい

「おばあちゃ、ん」

「Aは私のお仕事手伝ってくれる？」

私の背丈に会わせてしゃがむおばあちゃんはまるで幼子をあやしてあげるような優しさがあった

溺れたい。この優しさに溺れてしまいたいの。

哀れな私はその手を取ってしまった