違和感 ページ35
「なぁ、銀時」
桂は同じ屋根に座る銀時に質問をした
「俺はあの日違和感を覚えたんだ、
いくら練習しているといえど男相手に勝てるか普通は。
いくら先生に憧れていたといえども無茶がある。
Aは一体全体何なんだ」
「……あいつは、ただの才能が絡み付いた化けもんだったのさ」
「……才能は一番好きじゃない」
仮眠を取っていた筈の女は立ち上がり、一度あくびをして座った。
「昔話でもしてあげようか。幕府もいないし今は」
_____
「お嬢ちゃん、怪我してるね。治してあげようか」
「……何?何がほしいの?」
山奥の村で一人突っ立つ少女に話しかける老婆。
目の中の奥にある瞳は暖かそう
「お前さん、私の孫にならんか?」
「孫?私が?」
少女の頭上には烏が飛び、蝶が舞った
「孫になってくれたら何も要らない。これでどうかしら?」
「……わかった。」
少女は老婆の差し出す右手を掴み取り歩き出した
___この子には他のものにはない才能があるんだよ
烏が大きく鳴いた。
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作者名:枕崎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makuraz/
作成日時:2017年9月6日 6時