【銀魂】ヅラプラス【桂小太郎】 (ページ4)

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桂side

気づけばAを地面に押し倒していた

気づけば、キスをしていた、

気づけば、服の帯に手をかけていた

「づ、ら。やめ、てよ、ここそ、と」

誘ったお前が悪いなんて、そんなキザな台詞はどこぞの現実離れした人間がいうものだと思っていたのに、俺の、彼女にかけるべき言葉はまさにそれ

ずっと惚れていたその女に、行為を願われる

それは、俺を壊すにはいいものだった

覆い被さりキスをして、体を撫でる俺を、必死に涙目で力の入らない手で押し返そうとするA

女らしくしてる暇なんかないよ、と言って切った髪の毛とか、巻かれたさらしとか、そんなAの女らしい部分を一人で、俺だけが味わっているような気がする

―――

多分初めての彼女はぐったりとしていた

あそこの人よりも何もかも小さいし下手くそだし、俺も痛いほどの彼女。

途中で外はいやだと言われて移動した小さな空き屋。

「A、大丈夫か？」

「はぁ、は、だいじょ、ぶ、ちょっと疲れ、ただけ」

「……なんで突然抱いてだの言い出したのか？」

「私も、欲求の、不満くら、いそんざいす、るの！」

途切れ途切れに横たわる彼女の口からこぼれた声。

「……ヅラが、そういうときに、他の子で晴らしてるのむかつく。

どうせなら私がいい」

もし、あの場所に俺じゃなくて偶然、銀時が、高杉が、坂本がいたら彼女は同じように引き留めていたのだろうか

彼女がしたかったときに偶然、いただけの俺。と考えることにして、俺はそうか、と相槌をうった。