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銀時side
足音が聞こえる、誰かがこちらへと走ってくる
「誰か起きてるか?!」
「ヅラ?」
走る主はヅラのようだ、
よく考えたら血の臭いがする
「お前、A待つんじゃなかったのかよ」
「Aならここにいるぞ」
ほれ、と前に出された彼の腕にはぐったりとした女が
ボタボタと何処からかわからないほど血の雨を降らせている
「おいこれ、早く治療しねぇとまずいだろ、これ生理」
「銀時、そんな破廉恥なことをいうでないぞ、でもどうするんだ、脱がせられるのか」
「……ヅラ頼んだ」
「救護の女は?」
「今日は休みだとよ、明後日まで戻らねぇと夫との離婚調停片してくるとさ」
「え、うそ」
とかいう会話をしているうちにAの顔は色がなくなっていく
「ヅラがしろよ、好きな女のこと脱がせることできるのなんて滅多にねぇぞ」
「な、何故それを」
と顔を赤らめるヅラは可愛くはない
「……いた、い」
「すみません、Aさん、今すぐ治療します」
と俺はヅラの腕に収まるAを受けとり、布団に寝かせる
「包帯はあるし、ガーゼもある、俺これからほんとに見張り番なんだよ、高杉か坂本が帰ってくるからなんかあったらあいつらに頼んでくれ」
「……え、うそ」
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作者名:枕崎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makuraz/
作成日時:2017年9月6日 6時