彼とは ページ20
桂side
____Aのこと待つのかよ、あいつ生きてるかもわかんねぇぞ
と銀時に言われたが俺は待つことにした、
おい、幕府。どんだけ金あるのかよ、どんだけ味方作るのか?とつっこみまくれるほど強かった幕府
A率いる軍もどんどんと帰還してくるのにいつまでたってもあいつは帰ってこなくて
死んでないよな、死ぬわけないよなと何度も俺は自分に言い聞かせる
月が少しだけ雲にかかった時、鼻につくがもう慣れた血の香りがする
「づ、ら?」
「ヅラじゃない桂だ」
髪の毛は血に濡れ赤く染まり、服も赤く染まっている
立つのも困難だったのか、支えが欲しかったのか、俺を見つけたら抱き締めてきた
「わた、し、死ぬかと思っ、たの、それなのに、死ぬの、が怖く、て」
「うん」
「誰かにこう、して抱き締…められた、かった」
「うん」
Aの背中に手を回せば手に血がつく、生暖かくて、服の下からそれはまだ流れている
「死ぬ覚、悟出来てたのにヅラのかお思、い出したら寂しくなって死ねな、いと思」
「A?!」
最後を聞く間もないまま、俺の肩にのせられた顔は、動きが止まり、下に下がっている
手首を掴み、脈拍を図ろうと思うが、わからない
彼女の胸に手を当てるがわからなかった
さらしまいてるし、防具をつけているからか
血が流れ続けている時点でまだ心臓は動いているかもしれないと思い、俺は彼女を抱き上げて拠点へと走り出した
57人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:枕崎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makuraz/
作成日時:2017年9月6日 6時