恋を語って愛を歌う３:kn*(C) ページ19
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「ちょ、どこ行くんだよ」
「行きつけの飲み屋」
「なんでまた」
「ええやろ。」
手を引かれたまま辿り着いたのは軍部から程近い割には人目に付きにくい小さなジャズバー。
酒に弱いくせにやたらと洒落た所を知ってるじゃないかと驚きながら席へ付きグラスを合わせ鳴らした。
「で、コネシマあの時すごく俺に対して色々言ってくれてたけどアレどういう風の吹き回し？」
あんなコネシマ始めて聴いたよ、なんて。
コネシマは飲み始めて10分、薄めのアルコールでほんのり酔いが回ってきていた頭が急速に冷えていくのを感じた。
「…無線、壊れたんやなかったんか」
「こっちからの音声が入らなくなっただけで聴こえてはいたんだ」
「……忘れぇや」
「えぇ嫌だよ、せっかく珍しいコネシマのアツいセリフ聴けたのに」
あれだけ心配をかけておきながらコイツはまぁへらへらと。
しっとり耳を撫でるジャズが愛を歌うのに、Aはそんなこと歯牙にもかけない。
「お前が無茶苦茶するからやろ」
「だってあのまま対空兵器を放置したらコネシマが危ないと思ったんだ」
Aの視線はグラスのふちを滑る。
「自分で何とかできるわ」
「コネシマは俺が居なくなったら困るって言ってくれたけどな」
空いたグラスを傾けて氷が涼やかなリズムを刻んだ。
ととん、とAの指先がテーブルをつついて軽い音を奏でた。
「俺だって、コネシマが居なくなったら困るんだ。」
その声が、ノイズも距離的隔たりも何もなくクリアに届く声音が。
どんな歌姫より美しく瑞々しい空気の震えが。
自分、ただ一人に向けられているのだ。
コネシマはくっと息を飲み込む。
互いにどうしようもなく回りくどいな、なんて客観的に思ったところで今は到底言えるようなものではない。
命を賭ける事でしか情愛を示す事の出来ない二人を、流れるジャズの歌詞が嗤っているような気がした。
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� 屮織ぅ肇襪鯊�りあい、タイトルに沿った物語を制作」(メンバー指定アリ)
うぃりあむ→3130様：「その傲慢が愛おしいのだ(gr)」
3130様→うぃりあむ：「恋を語って愛を歌う(kn)」
3130様作 【d!短編集】振り向けば、みどりあお
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地球が太陽を一周するころには ：shp(C)→←恋を語って愛を歌う２:kn*(C)
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うぃりあむ(プロフ) - シャム猫さん» シャム猫様、コメントありがとうございます！niさんは登場頻度が少なく中々創作も難しいですものね。かく言う私もキャラの掴みが自信なく不安ではありますが、今後も視野にいれて執筆していきたいと思います！ (2019年11月8日 15時) (
レス) id: 6010886135 (このIDを非表示/違反報告)
シャム猫(プロフ) - コメント失礼します。兄さんが出てきた事が嬉しいです(*^^*)もっと兄さんを出して欲しいなぁ|ω･)初対面なのにすみません(´；ω；｀) (2019年11月6日 23時) (レス) id: 0e68210922 (このIDを非表示/違反報告)
うぃりあむ(プロフ) - 神音さん» 神音様、コメありがとうございます！詐欺師さんとても可愛らしい顔で寝ていて居ても立ってもいられず書きました…！少し前の短編集に掲載したお話ですね、気に入って頂けてとても嬉しいです！是非今後も宜しくお願いします＊ (2019年9月25日 23時) (レス) id: 9df46c5a4d (このIDを非表示/違反報告)
うぃりあむ(プロフ) - 暖炉さん» 暖炉様、改めてリクエストありがとうございました！私としても最推しコンビなので完成まで時間がかかってしまい申し訳なかったです…楽しんで頂けたなら幸いです！是非今後もリクやコメなど仲良くして頂けると嬉しいです〜：） (2019年9月25日 23時) (レス) id: 9df46c5a4d (このIDを非表示/違反報告)
神音(プロフ) - チーノくんのやつこの前のしょーてんネタじゃないですか！！どれだったか分からないですけどtn人狼夢主狂人(両片思い)の話が好きでした！ (2019年9月25日 18時) (レス) id: 7f79e913ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うぃりあむ | 作成日時：2019年8月21日 1時
