アイドルとの恋の味。 (ページ7)

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第四話ページ7

『八乙女さん、これとこれどっちが良いですか？』

楽「あー、これか？」

『あ！これなんてどうですか？』

楽「おぅ、良いなそれ。これならあいつも喜びそうだ」

『じゃあ、これにしましょう！』

何時間か悩んだ結果、イタリア産の赤ワインに決定した。

楽「そろそろ飯にしねぇか？」

『そうですね、あたしもお腹空きましたし、』

とりあえず、あたし達は近くのレストランで昼食をとり、ここからは別行動で他の店も回る事にした。

あ、これ八乙女さんに似合いそう、
あたしが手に取ったのは、トーン記号のネックレスだった。そして、お会計を済まして、八乙女さんを見つけた。
八乙女さんも丁度お会計が終わったようだ。

あ、そろそろお仕事の時間だ、、、

『八乙女さん、あたしそろそろお仕事なので帰りますね、』

楽「え、駅まで送ってやるよ」

『いえ、申し訳無いです、、』

楽「最近、不審者が多いって言うからな、Aに何かあったら悪いから」

『分かりました、じゃあ、お願いします…って今、名前で…』

楽「あぁ、すまん。迷惑だったか？」

『いえ、嬉しいです。じゃあ、あたしも楽さんって呼んでも良いですか…？』

楽「あぁ、もちろんだ。それと、これ、今日の礼だ、、、」

そう言われ、お洒落な紙袋を渡された。それは、あたしが大好きなブランドの紙袋だった。
まさか、プレゼントされるなんて、、、しかも異性から、めっちゃ嬉しい！！

『ありがとうございます！開けて良いですか？』

楽「あぁ、喜んでくれると良いが、、」

紙袋を開けると1番好きなローズの香りの香水が入っていた。

『うわぁ！ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！』

楽「そんなに喜んで貰えて俺も嬉しいよ(こんな笑顔するんだな、あぁ、Aの事が好きだ、、、)」

あ！そう言えば、

『あの、あたしもや、楽さんに渡したい物が…』

あたしは、さっきのお会計で買ったネックレスを渡した。

楽「良いのか？俺に？」

『はい！楽さんに似合いそうだなぁって思って、、、』

「開けるぞ？」と言って楽さんは紙袋を開け、中身を見た。

楽「ありがとな。すげぇ嬉しい」

『そんなに喜んで貰えて、あたしも嬉しいです！』

あたし達はお仕事の話や愚痴、くだらない話をしながら駅へ道を歩いた。

『じゃあ、これで。今日は楽しかったです！ありがとうございました！』

楽「俺も楽しかったよ、気を付けて帰れよ」

『はい！ではさようなら！』