All need is xxx

ほほえみのイブ ページ21

亮side

俺はあの会議の日の夜。マルの家に押しかけた。
そしてマルに宣言した。


「なぁマル？今年はさ、2人でプレゼント決めへん？
…おれ、分かってん。マルのこと、なんにも知らんかったなって。
でも、これからもっと知りたいねん。
だからさ、マルの好きな物、教えて？
で、おれの好きなことも知って欲しい！」


「亮ちゃん…
ん、せやね、俺もそれがいい！」



それから俺達はクリスマスまでの数日、ネットやらロケ先の店やらでプレゼントを選ぶ日々を送った。


身につけるモノは、マルにはこだわりがあるみたいやけど、俺はほとんどないし、
逆に俺はアウトドア大好きやからそーゆー用品好きやねんけど、マルはインドアやし…


昔はプレゼントなんて、テキトーにブランドもん買ってた。それで大抵のオンナは喜んで愛をくれたから。
なんて、今じゃ考えられへんことしてたなぁ。

人にモノをプレゼントする事がこんなにも
楽しいことだと気づけたのは、マルのおかげ。

だから今年は、めいいっぱいの好きと、感謝と、愛してるをあげたいねん。
高ければいいってもんじゃない。
今のマルに、俺達に、1番必要なモノってなんやろ…



そんなある日、なのにさんロケで使わせて貰った店の下の階。

休憩時間にたまたま見つけたソレを思わずマルに教えたら、マルも
ええやん！
と乗ってくれて即決。
付属品も買ってその日は気分よくロケを終わらせた。




そして今日、クリスマスイブ。
俺はマルの家でマルが作ってくれた粕汁をすする。
クリスマスなんて、偏食の俺からしたらただの休日。食べたいもの食べてて何が悪いん？っと言い張る。





そんな俺が今着てるモノは、マルからのクリスマスプレゼントで、マルが今着てるヤツは俺からのクリスマスプレゼント。

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