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「だ、大丈夫だからトントン。落ち着いてビークールビークール」
「イヤや。いま絶対引いたやん」
「引いてないよ、大丈夫だから、」
落ち着かせるため背中をポンポン叩きながら極力優しい声を心がけた。少しでも力を緩めてもらわないと本当に骨という骨が持ってかれる。最悪死ぬ。
「コイツ女々しいなって思っとるやろ」
「思ってないよ。それだけ想ってもらえるのは嬉しいから大丈夫」
「こんなデカい図体した男でも？」
「トントンだから関係ないよ」
あっあっ、ちょっと待ってなんで力入れるの！？さっきより苦しくなってる…！背骨から嫌な音がっ…！
「嫌わんでくれる？」
「き、嫌わない、嫌わないからっ」
「一緒に住む？」
「すむよ！……………すむ？」
「言うたな？」
私を覆っていたトントンの腕があっさり離れた。その手には長方形の黒い機械。
ピッ
『 一緒に住む？』
『 住むよ！』
機械から聞こえてくるトントンの声とくぐもった私の声。ボイスレコーダーだ。青ざめる私とは逆にトントンの笑みが濃くなっていく。
「ハイ。これで本人の許可は取れましたんで強制では無くなりましたねー。次に会うのは法廷やなく2人の家ってことで」
もうAの荷物は運び出しとるから一緒に帰ろうな？
「騙された…」
「騙してへんよ。あれも本心やから」
ならさっきまでの弱々しいトントンはどこに行った。なんだ可愛いとこあるじゃんって少しキュンとした乙女心を簡単に手折っていきやがるじゃん…！
してやられたわ！
ほら行くでとホワイトボードをキレイにしたトントンが2人分のカバンを持って私の手を握る。
そこから正門に停まった黒塗りの高級外車に乗せられるまでずっと手をやわやわされていた。逃がす気はないってことか。それとも手フェチ？聞こうとしてやめた。
「ここな。ただいまぁ」
「お邪魔しますー…」
「た だ い ま 」
想像していたけどやっぱり住むところは高級マンションなんだね。かく言う私もそこそこな家柄だけど車に乗ったまま建物内に入ったことないからどこまで行くのかハラハラしちゃったよ。ちゃんとエレベーター前で降ろしてくれたけど一瞬ドライブスルーかと思った。
車窓から見たエントランスもモダンでシックでエレガントで間違いなくデザイナーズマンション。
いくらだ。絶対億超えてる。2桁億いく？大丈夫？恐縮してお邪魔しますって言ったらすごい怖い笑顔で訂正されたしもう入口から怖い。
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あまぎ(プロフ) - linkeaさん» 心に染みるコメントありがとうございます！tﾝ氏の妥協の産物ﾛﾎﾞﾋﾟｯﾋﾟですが自分で想像して可愛いと悶えたりもしました。彼には是非あざと可愛い行動をして欲しい…！こちらこそ楽しく読んで頂けるのめちゃめちゃ嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2021年2月21日 16時) (
レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
linkea(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！！19話目のピッピの流れめっちゃ好きです笑 こんなにも面白い話ありがとうございます！ (2021年2月20日 12時) (レス) id: b1d2253538 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - ゆりおとめさん» そこに触っていただけるとは！ナカーマです！自分からは好きな人に好意を持って接すれるのに好意を持った相手から好意を向けられると嬉し恥ずかしになってしまう、そんなトnさんを推したくて書いてるので反応頂けて嬉しかったですー！コメントありがとうございました！ (2020年10月2日 19時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりおとめ(プロフ) - 10話の「自分からは行けるけど、夢主から来られると挙動がバグるtn」にmoeました。 (2020年9月30日 22時) (レス) id: 01e13c464f (このIDを非表示/違反報告)
ゆりおとめ(プロフ) - 好きです (2020年9月30日 22時) (レス) id: 01e13c464f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ x他1人 | 作成日時：2020年1月9日 18時
