訳あって、隣の席の中原君と一緒に住むことになりました。

一緒に住む？絶対、無理 ページ3

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『え、な、なかはらくん……だっけ？』






いや、驚いたよ。




高校で同じクラスになって、

その上隣の席の中原君が、居るんだから。






「知り合いなのか？」って、聞いてくる父。








『知り合いってゆーか、高校のクラスメイト。
しかも隣の席』





そう応える私。

何故か目をキラキラさせている母。






そして…酷い目で私を見つめる中原君。









「…母さん、真逆こいつと一緒に住むのか？」









そんな事云ってるけど、私だって嫌なんだから。




まだ高校生活、入学式を終えたばかりで

新しいクラスメイトとは喋っていない。




まぁ、徐々に仲良くなればいーや、とか思ってた。









なのに、なんで隣の席の男子と一緒に住まないと

いけないんだよ、おいお父さん！！！←








「同じクラスなのか。中也君はイケメンだからなぁ、仲良くなっといて損はないと思うぞ？」









そんな事云ってくるお父さん。

ほんと、他人事だよね。



イケメンだから、

後後女子の恨み買うパターンだよ絶対。









「あらー、しかも隣の席だなんて、
これは運命よ、中也！！」






中原君の背中を叩きながら甲高い声で云う母。

待って、この両親駄目だ。









「…………まァ、よろしくな。ところで手前、
名前なんだ？」









入学式後すぐとはいえ、隣の席なのに

名前すら覚えてくれていない人と

一緒な家に住むなんて、






絶対、無理！！！！！



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