訳あって、隣の席の中原君と一緒に住むことになりました。

何か企んでやがる ページ13

中也side.





(あの糞太宰、絶対ェなんか企んでやがるな)






これは、幼馴染で腐れ縁の俺なりにある、

“勘”というやつだ。






『…先生、ちょっとトイレいいっすか』






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保健室に行くと、Aの声が聞こえた。






「や、太宰君…離して…っ」







その刹那。


俺は無意識に、保健室の扉を開いていた。








『おい太宰、Aに何してンだ？』









＿＿いや、待てよ。




俺こそ、只一緒に住むことになっただけの女が
襲われそうになった位で、なんでこんなに……









「…あーあ、折角のお楽しみタイムが中也のせいで台無しだよ」






「っ！中原君」









太宰は、Aの腕を解放し、ベッドから降りる。









「君、なんで態々こんな処まで来たんだい？」








『手前にはそんな事、関係ねェだろ』








・









・









＿＿本当に、なんで俺はAを助けに来たんだ？








同じ家に住むことになったから？


周りより少し特別な存在になったから？？









・









＿＿＿それとも、好きだから？

こんな時に、なんで！？→←いっそこのまま…

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