【学パロ】一目惚れと言う名の恋２【中原中也】

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｢夏樹。あなたのせいで、二人の子が犠牲になったのよ？可哀想ねぇ。」

私の服の袖をギュッと掴む夏樹。

きっと、実の母親に対して不安と恐怖を感じているのだろう。

『違う！！こんなことになったのは、夏樹のせいではない！！夏樹のお母さん、貴方のせいよ！！中也と治を今すぐ此処から出して！！』

｢嫌よ、それより私は娘のの夏樹と話を付けたいの。だから貴方は今すぐ此処からどいて。｣

『嫌よ、絶対にどかない。私は、中也や治に守ってもらってばっかりだけど、今度は私が夏樹を守る。』

｢Aちゃん……｣

私の言葉に何かを感じたのか、夏樹の母は一瞬にして目を怖くさせた。

ダメ、怖がっちゃダメ……

私は強い、強いんだから……

今まで、あんなに酷い仕打ちを受けたとしても頑張って強がってきたんだから……

｢ほう……だんまりね……なら今度は……｣

ガチャッと言う恐ろしい音がした。

天井を見ると、中也と治と同じ檻が段々夏樹に目掛けて降りてきて。

この人……夏樹を……

『夏樹っ！！』

｢Aちゃんっ！？｣

私は、夏樹の体をバンッと押して、彼女をあの母親から守った。

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