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「ねー、中也ー」
「何だ?」
「君はいつ、Aに告白するンだい?」
「っげほっ……ごほっ……」
突然、太宰が俺の心臓に悪いことを言い出してきて、思わず飲んでいたカフェラテを吹きそうになってしまった。
「あらぁ、図星?」
「“あらぁ”じゃねェよ、今俺がこれ飲ンでいたの知ってて言っただろ。」
ヤツの胸ぐらを掴み、文句を言うと、太宰は「さっさと告白すれば良いのにー」と、呑気なことを言ってきた。
「そりゃあ、俺だってAのこと好きだけどさ……」
好きだけど、いつ言って良いのか分からないし、もし仮に告白してフラれたら恥ずかしい。
「告白しなかったら、私がAに告白しよっかなー」
「なっ、てめっ!」
「そう、食いつくように私に怒るなら、今すぐにでもAに“想い”伝えてきたら?」
そう言って太宰は、俺の背中をポンッと押し、「行ってらっしゃーい!結果はどうなっても知らないけどー!」と、余計な一言と俺にエールを送ってくれた。
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シオン(プロフ) - 星さん» コメントありがとうございます…!二人で頑張っていこうと思います! (2020年1月11日 21時) (レス) id: 4b59e65728 (このIDを非表示/違反報告)
星 - すっごく面白いです!頑張ってください!ブックマークしときます。 私にもこんな面白い作品が書けたらなぁ。 (2020年1月11日 19時) (レス) id: 43b5f5b23e (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 紫苑さん» ありがとう!シオンと頑張って二人で続きを作るよ〜! (2020年1月8日 19時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 凄く続きが気になるのでがんばってください。応援してます。 (2020年1月8日 18時) (レス) id: 84cbb07a27 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - ★ayaka★さん» ありがとうございます!更新はゆっくりペースですが、これからも応援よろしくお願いします! (2019年10月22日 21時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
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