【学パロ】一目惚れと言う名の恋２【中原中也】

#68 ページ23

ゆっくりと下に降りていくと、夏樹の声がどんどん近くなってきた。

『…中也…』

少し怖くて、中也の服を握る。

「…大丈夫。俺が守っから…」

中也はしっかりと手を握ってくれて、優しく言ってくれた。


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中也と分かれて、一人で違う道を進む。

中也はきっとAを助ける。

だから、私は違う方面で動こうとした。

Aはきっと元気だ。

だから、大丈夫。

中也もきっと大丈夫。

そう自分の心に言った。

そう言わないと、動けない気がした。

だから無理にでも…

夏樹はきっと、Aが助け出す…。

「…ここは…」

そう考えながら歩き続けていると、とある外に出た。

それは、




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、


海がきれいに見える海岸だった。

…夏樹のお母さんは、こんなところで私達を閉じ込めていた…

風が冷たくて、でも優しい風だった。


こんな場所があるなんて、思いもしなかった。

ここまでの道を使って逃げれば、もしかしたら上手く逃げれるかもしれない。

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