【wrwrd！】認められたいんやぁ！[zm] (ページ5)

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トントンが荒い呼吸を繰り返しながら言った言葉で、俺は冷静さを取り戻した。

「お前なぁ…はぁ、はぁ…。医者ちゃうやろ。はぁ…、お、お前には仲間がおるんやから、そいつら頼ったれや…はぁ、はぁ…」

打たれたところが痛いはずなのに、辛くてすぐに意識を手放したいはずなのに、トントンは俺を見て笑顔を浮かべた。

その顔を見て俺は、トントンに『普段の自分を思い出せ』と言われているような気がした。

そして俺はトントンの言葉通り、この軍で医者をやっているペ神にインカムを繋いで大声で告げた。

《ゾム？どうしt「ペ神！トントンが書記長室前で太もも打たれた！今すぐ来てくれ！」…うん。分かった。すぐ行く》

最初は普段通りほんわかした雰囲気を醸し出していたペ神だったが、俺の言葉を聞いて声質が変わったのがわかった。

「トントン、止血も終わったし、ペ神も呼んだから。もうちょっと待ってな」

トントンに視線を戻しながら言う。

だがトントンは、額に大粒の汗を浮かばせながらいつの間にか目をつぶっていた。

「え、トントン？寝てるだけやんな？起きてくれるよな？」

呼吸もしているし、あくまでも寝ているだけ、気絶してしまっているだけと頭ではわかっているのに、俺の心臓の鼓動はどんどん早まっていった。

周りがやけに静かに感じられる。

しんと静まり返った廊下で聞こえるのは俺の心臓の鼓動と、トントンの荒い息づかいだけだった。