０時間目 「上下関係構成図」 ページ4
「――貴方が(人1)A君ですね」
『はい、よろしくお願いします。本田先生』
少女は目の前にいる教師の名を呼び、軽くお辞儀をした。
ついでに、ほかの二人にもお辞儀をする。
「それよりも、なんで抱きついてたんですか。フェリシアーノくん！」
「！フェリシアーノっ！抱きついたのか？！」
「ヴェー？」
『いやいやっ！別に、大したことありませんからっ！』
騒ぎになり出したからか、Aは慌てて庇(かば)う。
それのお陰(かげ)が、なんとか静かになった。
「まったく･･･いくら校長でも、男の人に抱きつくなんて･･･」
「ヴェッ？！お、お、おおおお男っ？！」
菊の言葉にフェリは驚く。
残り二人は、「はぁ？」とした表情になる。
もちろん、被害者であるAも･･･。
「何を言っているのですか？！A君は男ですよ！」
「そうだったのー･･･？可愛いから女の子かと･･･」
「お前、頭どうかしてるだろっ！」
―――うぅっ･･･。
―――確かに私、本当は女なんだけど、気付くなんて･･･。
―――やっぱり･･･男の人って怖い･･･。
少女は浮かない顔をする。
「A君･･･？」
それに気付いた担任の菊は、Aに話しかけた。
『あっ･･･はい？』
「すいませんね。私達の校長が･･･」
『いえいえ･･･それより―――』
―――いくらこんな人でも、校長先生にあんな口調だなんて･･･。
そう言おうと思ったが、死んでも言えない。
･･･が。
「･･･最近、学校の教師が不足しているんです。だから、私達が･･･。私達は
あまり、上下の関係はないですからね」
少女の心理を受け取った菊は、丁寧に説明した。
『そういうことなんですか･･･』
Aは申し訳そうな顔をしながらも、返事を返す。
その時、チャイムが鳴った。
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…
「あっ、そろそろ行かなくては･･･行きましょう。A君」
『はっ、はい。本田先生』
ルートやフェリシアーノに見送られながら、Aは菊の後に続く。
―――なんかいいなぁ･･･。
―――上下関係･･･か。
１時間目 「本田菊の脳内メモリー」→←プロローグ 「嵐の予感」
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冬夏波華(プロフ) - 初めまして、とても面白かったです!!更新待ってます! (2013年10月14日 13時) (
レス) id: 35715f8b5e (このIDを非表示/違反報告)
結癒(プロフ) - めっちゃはまりました←！更新楽しみにしてますっ(*≧∀≦*) (2012年10月10日 19時) (レス) id: b24d9d0974 (このIDを非表示/違反報告)
悠香(プロフ) - 久しぶりの更新!!!待ってたよぉ(＾ω＾）ガンバですっっ (2011年7月29日 22時) (レス) id: 6eae419eca (このIDを非表示/違反報告)
風華(プロフ) - かなり久しぶりの更新でしたね。頑張ってください！！ (2011年7月3日 1時) (レス) id: 63257f9344 (このIDを非表示/違反報告)
yuge3(プロフ) - はじめまして！とってもおもしろかったです！続きが楽しみです！がんばってください！(^O^)／ (2011年4月5日 23時) (レス) id: 51ea0f88a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆ(YUI） | 作成日時：2010年11月19日 20時
