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21時間目 「おまわりさ〜ん、ココに不審者がいまーす」 ページ25

数分後――男子寮、入口前にて。


『はぁはぁッ・・・あの先生・・おっかないなぁ・・・』


息を切らして辿り着いた、男子寮。


どうやらあの眉毛・・・じゃなかった。


あのアーサー先生から逃げることが出来たようだ。


『えーと・・・部屋の番号はー・・・3007室?!部屋多ッ!!!』


そして、目の前に広がる無数の扉。


おそらく、「3000」単位までいくと、かなり先の方だろう。


少女は溜息をつきながら、静かに廊下を歩いた。


扉からは色んな声が聞こえる。


「あの後輩、可愛くてさぁ・・・」「まぁそれでー」「あ、それ俺の!!」
「はぁ?それ本当ー?」「えぇー?」「お腹空いた〜」「ダルい・・・」


その全ての声の性別は、男。


Aはあくまでも、男を偽る女である。


この場では少々緊張だってするだろう。


いや、恐怖を感じるのかもしれない。


―――一人専用の部屋があって良かったぁ・・・。


で、やっとのこと部屋を発見。


―――さっさと寝よう・・・。


ガチャリ


乾いた音。


その効果音と共に。


「「あ」」


と、凛とした声。


男二人に、目がパチンッと合う。


『・・・失礼しましたァァァァッ!!!』


少女は慌てた声を発し、開けた扉を閉めようとする。


「ちょっ!」


「行かないでなんだぜッッッ!」


『ぎゃあああああああああッ!!離せぇえええええええッ!!!』


その二人に、腕をガッチリと掴まれた。


そして、部屋の中に引きずりこまれる。


身動きが出来ないAはバタバタと暴れる。


まるで、息が出来ない、魚のように・・・。


「落ち着くんだぜ!!」


「俺等、別に怪しい者じゃないんで。大声出されたら困るんだけど」


『ぎぃやああああああああ・・・・・えっ?』


―――・・・あれ?


―――一人、見覚えのある人が・・・。


『ヨンス・・・さん?』


「えっ。お前の知り合いだった的な?」


「思い出してくれたんだぜーーー!」


少女はジタバタするのをやめた。


―――あぁ、あの・・・。


―――イラッときた人達の中の、一人か・・・。

22時間目 「そんな瞳で見つめないでください」→←20時間目 「有り難う。それでじゃ・・・(逃)」


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冬夏波華(プロフ) - 初めまして、とても面白かったです!!更新待ってます! (2013年10月14日 13時) (レス) id: 35715f8b5e (このIDを非表示/違反報告)
結癒(プロフ) - めっちゃはまりました←!更新楽しみにしてますっ(*≧∀≦*) (2012年10月10日 19時) (レス) id: b24d9d0974 (このIDを非表示/違反報告)
悠香(プロフ) - 久しぶりの更新!!!待ってたよぉ(^ω^)ガンバですっっ (2011年7月29日 22時) (レス) id: 6eae419eca (このIDを非表示/違反報告)
風華(プロフ) - かなり久しぶりの更新でしたね。頑張ってください!! (2011年7月3日 1時) (レス) id: 63257f9344 (このIDを非表示/違反報告)
yuge3(プロフ) - はじめまして!とってもおもしろかったです!続きが楽しみです!がんばってください!(^O^)/ (2011年4月5日 23時) (レス) id: 51ea0f88a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はゆ(YUI) | 作成日時:2010年11月19日 20時

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