20時間目 「有り難う。それでじゃ・・・(逃)」 ページ24
『―――すいません、イヴァン先生はいますか?』
用を済ませた後、少女はイヴァンの言う通り、職員室に来た。
ほかの生徒はと言うと、とっくに下校時間を過ぎた為、あまりいない。
んで、Aの声に反応した職員達は、滝のように少女に近づく。
「A君?!なぜイヴァンさんに用があるのですか?!」
と、顔を青ざめている本田先生。
「ヴェッ!Aちゃぁ〜ん!!」
いつも通り抱きついてきた校長。
「・・・」
それを死んだ魚のような目で見るルート先生。
そして、ことを理解したアーサー先生。
「・・・イヴァン、お前・・・」
「アーサー君、安心した?A君がフランシス君に襲われかけてたんだぁ〜。でもね、助けたから大丈夫。あ、フランシス君ならボコボコにしといたよ♪」
無邪気な笑顔と楽しそうな声。
それに恐怖を覚えたアーサーは、何も言えない。
―――・・・フランシス。御愁傷様。
―――でもまさか・・・本当に手を出すとは・・・・・・あの変態野郎。
アーサーはわずかな怒りを抑え込むと、軽く溜息をついた。
『イヴァン先生、有り難うございました』
「ううん。具合は良くなった?」
『はい・・・』
―――よし、さっさと寮に戻ろう。
―――もうキツいんだよぉ・・・!
そんなことを思い、軽くお辞儀をして帰ろうとした・・・が、、、
「待て。(人1)A・・・」
後ろから、怒りの籠(こも)った低い声が聞こえる。
―――この・・・声は・・・。
『んだよ、眉毛』
「誰が眉毛だコラァッ!!!」
―――うわー・・・メンドクサイのに捕まったなぁ・・・。
とまどいながらも、自分のキャラを保つ。
『すいません。俺、眉毛になんかした覚えないんで、さよなら〜』
カラッと乾いた声と共に、少女は走り出していた。
電光石火。
今の状況にふさわしいと思える、四字熟語はこれだろう。
突然のことなんで、アーサーはそれをボーと眺めており・・・。
「逃げんなゴラァァァアアァァァアアァァッッッ!!!―――――――――」
21時間目 「おまわりさ〜ん、ココに不審者がいまーす」→←19時間目 「魔王が降臨されたようです」
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冬夏波華(プロフ) - 初めまして、とても面白かったです!!更新待ってます! (2013年10月14日 13時) (レス) id: 35715f8b5e (このIDを非表示/違反報告)
結癒(プロフ) - めっちゃはまりました←!更新楽しみにしてますっ(*≧∀≦*) (2012年10月10日 19時) (レス) id: b24d9d0974 (このIDを非表示/違反報告)
悠香(プロフ) - 久しぶりの更新!!!待ってたよぉ(^ω^)ガンバですっっ (2011年7月29日 22時) (レス) id: 6eae419eca (このIDを非表示/違反報告)
風華(プロフ) - かなり久しぶりの更新でしたね。頑張ってください!! (2011年7月3日 1時) (レス) id: 63257f9344 (このIDを非表示/違反報告)
yuge3(プロフ) - はじめまして!とってもおもしろかったです!続きが楽しみです!がんばってください!(^O^)/ (2011年4月5日 23時) (レス) id: 51ea0f88a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆ(YUI) | 作成日時:2010年11月19日 20時