ヘタキャラ先生パロ☆授業は踊る！！

１９時間目　「魔王が降臨されたようです」 ページ23

「なにしてるのかなー？」


『「？！」』


誰かの声に、二人共ビクッと反応した。


淡々とした軽い声。


ゆっくりドアの方を見ると―――背の高い男が一人。


「イ、イヴァン･･･なんでココに･･･」


保健室の男が、その男の名を口にした。


「フランシス君も、生徒に何やってるのかな？」


そしてイヴァンも、対面している男の名を呼び――ニィと笑う。


観客的には、ドラ○エのラスボスにも見えたかもしれない･･･。


―――た、助かった･･･。


少女は力が抜けたのか、床に崩れ落ちる。


―――初日でバレるなんて、とんでもないよ･･･。


「A君、具合が悪いって言ってたけど･･･大丈夫かな？」


安心の直後――再び不安に飲み込まれる。


Aは大事なことを忘れていた･･･。


―――あ･･･ああああぁあぁああぁぁぁぁあああッ！！！


―――そうだった･･･私･･･。


「･･･いいよ。僕達は出て行くから」


『え･･･？』


イヴァンの意味不明な言葉に首を傾げる。


「ココの保健室には、色々な設備が整ってるし･･･。自由に使って？」


ベラベラと喋るイヴァン。


少女は混乱しながらも、大体理解し始めた。


―――ということは･･･。


「落ち着いたら、職員室に来てね。じゃ」


イヴァンはフランシスの腕を掴む。


「ちょっ･･･なんでお前が勝手に―――」


バタン。


扉の閉まる音。


『･･･』


―――イヴァン先生･･･ネ申。


☆★☆

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