ヘタキャラ先生パロ☆授業は踊る！！

１４時間目　「冷目」 ページ18

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ガラッ


走って、走って、ようやく教室に辿り着き･･･。


静かに扉を開いた。


周囲の視線が注がれる。


少女は特に気にしなかったが･･･。


キッ


鋭い視線。


ほかの人と違う視線。


角が物凄く尖った視線。


少女はゆっくり教室に入る。


「待て」


ピシリとした一言。


Aは一瞬立ち止まる。


―――･･･いや、私はクールを演じているんだ！


―――無視しよう。無視無視･･･。


呪文のように唱えながら、席に着こうとした。


･･･が。


「待てって言ってるだろ」


ドスリ


ザクッと身体を射抜かれてしまった音。


『･･･なんですか？』


「現在、授業が始まる何分前だと思ってる･･･？」


『さぁね』


―――うわっ！自分凄いって！！


―――よくこんなこと言えたな私！


―――褒めてあげたいよ！！！


少女の心にオアシスが広がり、花が開いた。


「俺の授業の時は、十分前っつールールが『転入生ですが何か？』


相手の言葉を遮(さえぎ)る。


上から被(かぶ)せる様に･･･。


―――うわー･･･、今思ったけど･･･。


―――周りの皆も凍ってるというか･･･。


･･･そう。


ほかの生徒は、まるで凍えている旅人のように、顔を青ざめている。


―――この先生･･･そんなに恐ろしい人？！


「い、いくら転入生でもっ･･･その言葉使いはねぇだろおおおおあああああッ！！！」


怒ってるようではなく、ヤケに言ってるような感じだった。


もちろん、別に怖くもない。


そんな子供のような先生を、少女は冷たい目で見つめていた。


―――何この人･･･。

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