ヘタキャラ先生パロ☆授業は踊る！！

１１時間目　「ぐるぐるぐるぐる･･･」 ページ15

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「A君！しっかりしてください･･･！」


―――･･･声･･･？


―――なんか･･･くらくらする･･･。


少女はゆっくり目を開く。


目が回っているのか、視界が僅(わず)かにぼやけた。


『え･･･わた･･･じゃなかった･･･。俺･･･その･･･くらくらするとゆーか･･･』


「ごめんねA〜〜〜ッ！！！」


「コイツが危ないことをした、実にすまない･･･」


「まったく･･･フェリシアーノ君は･･･」


―――あ、そっか･･･。


―――私、校長に振り回されて･･･。


「大体、校長も教頭も馬鹿ばかりでどうするんだ･･･」


「ルートさん･･･それには私の責任もありますし･･･」


『あの･･･』


その言葉に反応したのか･･･。


『教頭先生は･･･誰ですか？』


純粋な気持ちで聞く。


「アルフレッドさんです･･･」


『え』


実に、申し訳なさそうな顔だった。


ルートも溜息をついていた。


そして、聞いた本人も･･･。


―――アルフレッド先生って･･･あのッ？！


―――･･･そんな表情になりたくなるのも･･･ちょっと分かります。


「えー俺は別に、そこまで気にしてないよー？」


―――貴方(お前)もその対象(だ)ですよ。


少女以外の二人は、心の中で小さく呟いた。


「ま、まぁ気を取り直して･･･御昼にしましょうか？」


菊は空気を読んで、流れを変えた。


「うん、そうだね」


『お、俺も･･･？』


Aは人差し指を自分に向けた。


少々苦笑中。


「当たり前だよー！」


―――えー･･･。


あまり人と関わりたくなかった少女の願いは虚(むな)しく･･･。

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