ヘタキャラ先生パロ☆授業は踊る！！

９時間目　「世界は巡る」 ページ13

「今日は地理なんだぞ！あ、転入生がいるじゃないかッ！俺はアルフレッドさ！」


『は、はい･･･』


「ヒーローと覚えてくれればいいよッ！あっ、授業をしないと･･･」


―――本当に、なにこのひと？


「なにこれおいしいの？」とでも言うように、そんな言葉がぐるぐるぐるぐる。


Aは出来るだけ、(キャラを創ったこともあってか)ツーンとした表情になった。


「今日は世界地図の細かい歴史なんだぞ！君達は普通の日本人だったね！」


―――なんでそんなにテンション高いの･･･？


「えーとぉ･･･日本ってどこだい？」


自称ヒーローが持参の世界地図を開くが、そこには「アメリカ」という文字しか載っていない。


ワザとなのかそうではないのか･･･。


――出たよアメリカ人･･･。


四時間目は面倒なことになりそうだ･･･。


☆★☆


同時間――職員室前にて。


「まったくお前等はッ！！遅刻の時間帯にもほどがあるだろッ！！！」


どうやら説教中。


英語教師アーサーが、青年二人を説教中。


「ってか、俺は学校に来る意味ない的な？」


「俺は兄貴がいるから来てるんだぜッ！！」


ごちゃごちゃ言い訳かなんかよく分からない言葉を喋り出す二人に、さすがにキレたらしく･･･。


「お前等いい加減にしろぉぉおおおおおおッ！！！―――――」


☆★☆


４０分後―――普通クラスにて。


『―――はぁ、やっと授業が終わった･･･』


誰にも聞えないような声で呟く。


不思議と肩の力が抜けた。


―――あのアルフレッド先生？の授業、恐ろしいよ･･･。


―――さぁて、お弁当は屋上でも行って食べようかな･･･。


「Aちゃーんッ！！！」


『･･･』


―――気のせいだ。うん。


―――聞き間違いだ。なんかの間違いだ。うん。


「Aちゃん、聞いてるのー？俺だよ！フェリシアーノ校長だよー！！」


そう言って、世界一恐ろしい校長は、少女のクラスに飛び込んだ。


Aを「ちゃん」付けしたせいか、皆が注目していた。


―――こっ、これはどうやって乗り越えるッ･･･？！

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