7時間目 「言葉が弾ける」 ページ11
『――−はぁ、恥ずかしかった・・・』
現在、授業を終え、教室に帰る途中だ。
皆の前で更に怒られたA。
男なら笑って誤魔化せるが、少女はそんなこと出来なかった。
―――一応、男なのに・・・。
「A君!・・・Aくーんッ!!」
どんどん近づいてくる声。
女の人の高い声。
「エ、エリザ先生・・・?」
ローデリヒの手伝い役をしていたエリザベータ。
少女はその名を覚えていた。
エリザの手には、リコーダーが握られており・・・。
『あッ!それ・・・』
「そうよ。貴方の忘れもの」
『ありがとうございます!すっ、すいません・・・!』
「別にいいのよ。転入してきたばかりで大変でしょう?頑張ってね!」
『は、はい!』
「あ〜それより・・・」
お礼を終えた所で、再び話しが切り出される。
「君・・・結構声、高いわね。まだ声変わりしてないのかしら・・・?」
ギクッ
そんな効果音が流れる。
「ん?どうかした・・・?」
それを感じ取ったのか、勘がいいのか・・・。
『は、ははは・・・。そうですね・・・あははっ』
「?・・・まぁいいわ。分からないことがあったら何でも聞いてね?」
またお礼を言うと、エリザベータはその場を去った。
その瞬間、Aはその場に崩れ落ちる。
幸い、その場に人はあまりいなかったものの・・・。
―――もう・・・怖すぎる。
―――バレるかと思った・・・。
そんな言葉が溢れかえった―――
☆★☆
同時間―――W駅前にて。
「あーもー、思いっきり遅刻しちゃってるんだぜッ!」
「つーか、あの眉毛に怒られる的な?ぶっちゃけ、スコーンの刑とかだったら嫌って感じ?」
二人の青年の会話。
その青年は、電車から降りると、急いでW学園に飛び込んで行く・・・。
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冬夏波華(プロフ) - 初めまして、とても面白かったです!!更新待ってます! (2013年10月14日 13時) (レス) id: 35715f8b5e (このIDを非表示/違反報告)
結癒(プロフ) - めっちゃはまりました←!更新楽しみにしてますっ(*≧∀≦*) (2012年10月10日 19時) (レス) id: b24d9d0974 (このIDを非表示/違反報告)
悠香(プロフ) - 久しぶりの更新!!!待ってたよぉ(^ω^)ガンバですっっ (2011年7月29日 22時) (レス) id: 6eae419eca (このIDを非表示/違反報告)
風華(プロフ) - かなり久しぶりの更新でしたね。頑張ってください!! (2011年7月3日 1時) (レス) id: 63257f9344 (このIDを非表示/違反報告)
yuge3(プロフ) - はじめまして!とってもおもしろかったです!続きが楽しみです!がんばってください!(^O^)/ (2011年4月5日 23時) (レス) id: 51ea0f88a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆ(YUI) | 作成日時:2010年11月19日 20時