【カゲプロ】友達？なにそれおいしいの？【男主】 (ページ10)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:19,835 hit

唐揚げページ10

可笑しいと思っていても行動を起こせない俺は瀬戸さん達と食べる事にした。
…１人で食べたいなぁ…。

セ「成瀬さん、そのおかず貰ってもイイっすか？」

「あ、…はい」

コクりと頷き弁当を差し出す。
人のおかずを取りやがって………食べ物の恨みは怖いんだぞ。
…まぁ断れなかった俺が悪いんだけど。

セ「美味しいっすねコレ！はい、これお礼っす」

瀬戸さんはお礼と言って俺の弁当箱に唐揚げを移してくれた。
これがリア充が良くやっている弁当のおかず交換か。
まさか俺がおかず交換を経験出来る日が来るとは…今日死ぬのかな、俺。

カ「成瀬君気をつけた方がいいよ。その唐揚げに何入ってるか分からないから」

「…えっ」

セ「何も入ってないっすよ！変な事言わないで欲しいっす！」

……本人が何にも入ってないって言うだから…入って、ない………よね。
…毒とか入ってたらどうしよ。

いや、折角くれたんだし食べないってわけにはいかないよな、…よし。
俺は唐揚げを箸で突き刺し口に運ぶ。

「お、おひ、…おいひぃでふ」

美味しいです、って言ったんだけど上手く喋れなかった。
く、口の中に食べ物があったから上手く喋れなかったんだそ！

セ「それなら良かったっす！その唐揚げ俺が作ったんすよ」

「す、凄いですね…。俺、料理…出来ない、から……瀬戸さんみたいな人が、お嫁さんだったら、…嬉しいかも、です」

俺が頭を捻って考え出したジョーク。
さぁ笑え！笑うんだ！

セ「…え」

しかし瀬戸さんは笑わずに顔を赤くしてしまった。
な、なんで！？
何言ってるんすかー！ハッハッハー…って言われると思ったのに…。
やっぱ俺には人と話すスキルなんてなかったんや…。

キ「セト、今のは冗談だと思うぞ」

セ「わ、分かってるっすよ！」