【カゲプロ】友達？なにそれおいしいの？【男主】 (ページ8)

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ママンのお弁当ページ8

昼休みになれば俺は自分の席で弁当を食べようとカバンから弁当箱を取り出す。
やっぱりママンの作ってくれた弁当は最高だぜ！

弁当箱の包みを解こうとした瞬間、教室の扉が勢い良く開いた。
え、何！？テロリスト！？ゴメンなさい！！
そんな馬鹿な事を考えながら俺は扉の方を振り向く。
すると其処に居たのは瀬戸さんだった。
ある意味テロリストだわ…。
勿論クラス中ざわ・・・ざわ・・・状態。

セ「成瀬さん居るっすかー？」

ざわ・・・ざわ・・・状態が更にざわざわしだす。
それも当たり前だろう。校内で人気の人がクラスでボッチの俺を呼んでいるんだ。

取り敢えず俺は瀬戸さんに一言だけ言いたい。
やめて。

セ「あっ居た居た」

瀬戸さんは俺を見つけると教室に入ってくる。
お願い来ないで！
俺こんな風に皆から注目浴びるのダメなの！

セ「成瀬さん！ポッキーありがとっす！」

「い、いえ、………あの……」

セ「凄く嬉しかったっす！本当は俺が直接受け取りたかったんすけどね…」

喜んだり悲しんだり感情が豊かな人だな。
実はこの人は人間じゃなくて犬なんじゃないか、とか思ってしまう。

「よ、喜んで…もら、えたなら……」

周りの視線もあるせいか俺はいつも以上に声が出ない。
瀬戸さん早く離れて。

セ「へへっ」

へへってなんだよ。あざといな。

セ「あ、話変わるんすけどもし良かったら一緒に昼食べないっすか？」

「……………はい？」

話変わりすぎ。

セ「一緒にお昼食べたいっす！」

再度瀬戸さんがそう言うと俺の弁当箱を勝手に持ち上げる。
あ、ママンの作ってくれたお弁当がぁ！！

セ「俺が成瀬さんの弁当持って行ってあげるっす」

「え、ちょっと…！」

俺が阻止する前に瀬戸さんは教室を出て行った。
……なんなのあの人。