【カゲプロ】友達？なにそれおいしいの？【男主】 (ページ7)

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誰か俺を褒めてっ！ページ7

次の日。

「昨日のうちにちゃんとお礼しとけば良かった…」

昨日俺は瀬戸さんの傘で一緒に帰らせてもらったにも関わらずお礼をしなかった。
いや、『ありがとうございました』は言ったからね？
ただ後になってから言葉だけのお礼ってどうなのよ…って思ってさ。

取り敢えずお菓子でも渡そうかな、と思ってコンビニでポッキーを買ってきたんだけども…
２年の教室まで行くのハードル高すぎワロタ。
自分のクラス以外の１年の教室でさえ入ったことないのに２年の教室なんて絶対無理。

行くの嫌だけどちゃんとお礼しないのはもっと嫌だしなぁ………
勇気を出して行くか。
１回行けばそれで終わる！よし行こう！

カバンからポッキーを取り出し強く握り締めては俺は２年の教室へと向かい始める。

「あぁ……やっぱり下駄箱の中に入れとこうかな…」

階段の１段目を登った所で心が折れる。
いや、まだ大丈夫だ。行けるぞ俺。
２段目、３段目とゆっくり登っていけば、やっと２年の教室の場所までたどり着いた。
良く頑張った！俺凄い！誰か褒めて！

「確か瀬戸さんは１組………」

俺は２年１組の扉からチラっと顔を覗かせて瀬戸さんを探す。
が、見当たらない。
うそぉん。此処まで頑張った俺の努力返して。

カ「どうしたの？」

「…っ！？」

突然背後から話かけられると俺は慌てて振り返る。
すると其処に立って居たのはコレまた校内でイケメン１位２位を争う鹿野修哉さんではないか。
ハハッ、俺イケメンと会う機会多いみたい。ハハッ。

「あ、えと、その…ぁ、え、…っと………せ、と、さん…探してて、その……」

カ「セト？セトなら今日遅れるって言ってたよ。だからまだ来てないね」

うわーマジかよ最悪。

カ「で、セトに何のようなの？君の今の状態からして…告白？」

「こ、こくっ！？ちが、います！」

カ「だよね。お菓子持って告白する子なんて見たことないし」

…そこなんだ。
この人も変わった人だな…。

「あの、コレ………瀬戸さん、に……昨日の、お礼で…」

俺はお菓子を鹿野さんに渡す。

カ「コレをセトに渡せば良いの？」

俺はコクコク頷く。

カ「うん、分かったよ。あ、そうだ。君の名前は？」

「な、なる、成瀬、です……」

カ「あぁ…君がセトの言ってた子か。……なるほどね」

「………？」

カ「あぁごめんねコッチの話。それじゃあコレはちゃんとセトに渡しておくから」

「あ、はい…お願い、します」

俺良く頑張った。