5話 ページ8
「く、るしっ…はぁ、はぁ…」
「毒が本格的にまわってきたんやな…。」
苦しいなぁ、と頭を撫でる坂田の手が優しく、水穂は身体を預けた。水穂の上に馬乗りになった坂田は水穂の耳元に口を持っていく。
「意識飛ばさんように耐えてや。」
首筋をペロっと舐められ、水穂は身体を震わせた。
牙が肌を突き立て、熱が傷口に集まっていく。
「んぁ、ぅ、んぅ…」
変な感覚にピクピクと体が震えて、水穂は坂田の背中に手を回し、必死に堪えていた。
「(早く、終わって…)」
坂田が牙を抜くとまた舐められて、水穂のベットの空いているスペースに、寝っ転がった。
離れて欲しいはずなのに、離れたくない。
「毒、大丈夫やろ？」
向かい合う姿勢でとても顔が近い状況で、そんなこと言った坂田から水穂は少し目を逸らした。
たしかに。体の震えは止まったし息苦しさもなくなった。
「ごめんなさい…、私…」
「ええよ。水穂が無事で良かった。
俺こそ、勝手に噛んでごめん。」
「いえ、坂田様は私を助けて下さったので…！
それなのに…。」
するとその言葉を遮られるように水穂の頬に触れた。
優しく微笑んだ彼の顔を見て、胸が締め付けられるような苦しさが襲った。
「どっちもどっちってことで…な。」
「はい…」
苦しいくらいの多幸感。
家族以外の男性に触られるのはいつぶりだったろうか。水穂はぽつりと考えた。
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朧月天音(プロフ) - ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫））さん» ありがとうございます。最近界隈が騒がしい状態でルールを守らない方が一定数いらっしゃったので更新を止めて離れておりました。今日から少しずつ出していく予定です。心配すみませんでした( ՞ 💧ᴗ ̫ ᴗ՞) (8月14日 14時) (
レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - 更新が止まってます!戻ってきてください！続き楽しみにまってます！(´;ω;｀) (6月21日 18時) (レス) @page37 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 天音 | 作成日時：2021年1月14日 23時
