28話 ページ30
また水穂の部屋に戻ると水穂も着替えさせられていて、隊服から普段着に戻っていた。
顔色もさっきよりは良くなってきている。
その赤みを取り戻してきている頬をさらり、と撫でた。
やっと、満足に触れられる。大好きな彼女に。
すると、水穂の目がゆっくりと開かれた。
自分と同じ赤い瞳なのに、こんなにも違うように見えるのはどうしてだろうか。
「坂田。」
どきん、と心臓が高鳴る。
名前を呼ばれただけでも破壊力が半端ない。
「何？」
「ありがとう。…好きだよ。」
頬を赤らめて言う彼女は可愛すぎる。
間髪入れずに自分も返した。
「俺も好き。好きやで、水穂。」
そして、上半身を起き上がらせた水穂の唇に引き込まれるようにキスを落とした。
四年ぶりの甘いキス。
息をも呑むようなキスは初めてだ。
唇を離すと、とろん、とした目をした水穂がこちらを見ていた。
もっと、もっと、欲しい。
水穂が欲しい。こんなんじゃ物足りない。
水穂をベッドに押し倒し、噛み付くようにキスをする。
いつものキスとは違う、もっと甘いキスを。
「んんっ⁉…んぅ…」
水穂の口内に侵入して荒らす。
抵抗されるか、と思ったがされずに、口を開けてくれた。
身体もびくびくと震えていて、
可愛いすぎる。止まらない。
舌を絡めて、貪るようにキスを続ける。
それと同時に水穂の手に自分の手を絡めて握る。
水穂も舌を頑張って絡めてくれて、とてつもなく愛おしい。
ぷは、と口を離すと、惜しむように銀の糸が引いた。
そして目に入るのは、さらに溶かされた、水穂の顔。
そこで、ぐわんと理性が揺さぶられた。
「キス、気持ち良かった？」
「…ん。」
恥ずかしがっているようだが、握る手は離さない。
「……眠い。疲れた。」
契約前にあんなに血を吸われたのだから当たり前だ。
「うん、おやすみ」と返して契約で眠らせようとした時、ぎゅ、と手を握られながら言われた。
「いかないで。ここにいて。」
「⁉」
意外な言葉に、驚いたものの、自分もベッドに入る。
自分の腕に水穂は腕を絡めた。
契約で眠らせると、寝息が聞こえてきて自分も寝てしまった。
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朧月天音(プロフ) - ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫））さん» ありがとうございます。最近界隈が騒がしい状態でルールを守らない方が一定数いらっしゃったので更新を止めて離れておりました。今日から少しずつ出していく予定です。心配すみませんでした( ՞ 💧ᴗ ̫ ᴗ՞) (8月14日 14時) (
レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - 更新が止まってます!戻ってきてください！続き楽しみにまってます！(´;ω;｀) (6月21日 18時) (レス) @page37 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 天音 | 作成日時：2021年1月14日 23時
