22話 ページ25
水穂が次に目を覚ますとそこは、あの最悪の場所ではなく居心地の良いベッドの上だった。
「夢…？」
違う、あの生々しい感覚が今でも肌に残っている。
「きっと…坂田様が助けてくれたんだ…。」
水穂はぎゅ、と拳に力をこめ、ベッドから降りた。
扉を開けて、近くにいたメイドに聞く。
「あの…。坂田様ってどこにいらっしゃるんですか？」
メイドは視線を落とし、申し訳なさそうな顔をして言った。
「自室にいらっしゃると思われますが、
あの…それが…」
何か言いにくいことがあるのだろうか、はっきりと言わないメイドは、えっと、と誤魔化そうとしている。
水穂は更に強めにメイドに聞いた。
「今…！
うらた様、志麻様、折原様がいらっしゃっていて、坂田様は暴走状態なんです！」
メイドは思い切って言ったのだろう。
目を瞑り、俯いていた。
そんなメイドをそのままにしておけず、肩に手を置いた。
そんな時、金髪の人がこちらに来た。
「あ、紗奈…様の…」
その人は爽やかに感じさせる微笑みを向け、水穂を見ていた。
隊服を着ていて、坂田が着ていた隊服についていたバッチと同じものが付いている。
そして彼は水穂に挨拶をする。
「紗奈には会ったよな？
俺は千羅。紗奈は俺のフィリアや。」
きっとこれは水穂にしか分からないだろうが、香りが少し、紗奈に似ている。
優しい、スッキリとする香り。
「坂田の件は聞いたやろ？」
「はい、詳しくは聞いていませんが…」
「ちょいと来てほしいところがあんねん」
水穂が千羅について行くと坂田の自室の前へと着いた…が。
中から何かが暴れ回ってるんじゃないか、と思うくらいの激しい物音が聞こえる。
たまに人の声も聞こえてきて、その度にまた激しい物音。
「紗奈、ええよ。」
水穂の頭上から声が聞こえ、千羅の見る場所を見るとそこには、隊服を着た紗奈が立っていた。
水穂に向かって、杖を構えている。
水穂には何が起こったのか一瞬わからなかった。
そして紗奈は水穂の封印の魔法を解除した。
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朧月天音(プロフ) - ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫））さん» ありがとうございます。最近界隈が騒がしい状態でルールを守らない方が一定数いらっしゃったので更新を止めて離れておりました。今日から少しずつ出していく予定です。心配すみませんでした( ՞ 💧ᴗ ̫ ᴗ՞) (8月14日 14時) (
レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - 更新が止まってます!戻ってきてください！続き楽しみにまってます！(´;ω;｀) (6月21日 18時) (レス) @page37 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 天音 | 作成日時：2021年1月14日 23時
