20話 ページ23
「全てを切り裂け、スロットソード！」
「悪なるものを浄化せよ、ティアリング！」
魔女2人は森に気づかれないように立つ家を見つけ、周囲にいたそこまで強くない敵を魔法で一括に倒してしまった。
「そういえば、まーしぃは？」
「任務があってこちらには来れないらしい。
間に合えば行くと言ってたけどな。まぁ、来る前に終わらせられるだろ。」
坂田の質問にうらたが答えていくと、魔女2人は家のドアを開けていた。
千羅の声に皆が振り向く。
「皆！流暢に探索してる時間はなさそうや。」
影が一つ、また一つと浮かび上がり、人が他のものをした何かが襲いかかってくる。
「うらた、今回はうらたに従うよ。」
紗奈は一方後ろに下がり、うらたを見た。
うらたは息を吸うと指示を出す。
「俺と真月が外を担当、その他全員は水穂救出の援護。」
「でも、この量の敵2人で…」
「このくらいなら2人で十分だ。」
坂田の心配をものともせず、うらたは敵に飛びかかる。その背中を真月も追いかけて、敵がいる場所へと飛び込んだ。
「…さすがだね。うらたは。この家が魔法で中に入ると大きくなってる可能性を考えて、この人数配置にしたのかもしれない。」
紗奈が扉をくぐるとそこには確かに、ひっそり佇む建物には似合わない広間があった。
その建物の中は暗く人間なら1メートル先が見えるか見えないかくらいだった。
魔法は何でもありらしい。
誰もが水穂の姿を探そうとしたその時、ひょいっと何かが進み出た。
狼だ。
狼は迷う事なく歩みを進める。
だが、それの行く手を阻むものは存在した。
狼が歩みをピタリと止めた瞬間、壁から黒い影がまた襲いかかってくる。
それにいち早く反応したのは千羅で、狼の目の前に立つとナイフを作り出し、黒い影に刺した。
「坂田、と…名前知らないけど、狼さん！走って！」
紗奈の声に振り向くと大量の黒い影がこちら側に押し寄せてきていた。
「ここは私と千羅が！坂田達は水穂を見つけて！」
「おう！」
完全体ではない身体を無理に動かすのは正直言って辛かったが、そんな弱音を言ってはいられない。
狼が走っているのをしばらく坂田が追いかけると、ある扉の前でピタリと止まった。
「…ここか？」
恐る恐る扉を開けると、何かが飛んでくる気配を感じて右側に避けた。
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朧月天音(プロフ) - ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫））さん» ありがとうございます。最近界隈が騒がしい状態でルールを守らない方が一定数いらっしゃったので更新を止めて離れておりました。今日から少しずつ出していく予定です。心配すみませんでした( ՞ 💧ᴗ ̫ ᴗ՞) (8月14日 14時) (
レス) id: b60a9fb89a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ２（パソコン変わりました≪元ID ５ad0b4ef6a≫）） - 更新が止まってます!戻ってきてください！続き楽しみにまってます！(´;ω;｀) (6月21日 18時) (レス) @page37 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朧月 天音 | 作成日時：2021年1月14日 23時
