【BTS】シュガーシガーキス

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今のところホソクからなにも連絡はない。



このままモヤモヤしたままは嫌だし、なんだかユンギさんにも申し訳ない。

カトクを送って待ってる時間が煩わしいから電話がいい。だからユンギさんが外してくれるなら好都合だった。



「誰」
「え？」

まさかユンギさんがわたしの電話の相手なんて踏み込んで来るとは思っていなくて、割と普通なはずの会話なのに間抜けに聞き返してしまう。


「と、ともだち……」
「女の子？」

誤魔化すつもりは無かったし、ユンギさんに嘘だけは吐きたくなかったのに、なぜか頷いてしまった。

あぁ、なんだか最悪。
これじゃあ疾しいことがあるみたい。……ない、訳じゃないけど……。




わたしはホソクとキスをしてしまった事に対して、自覚してる以上に動揺してる。



ユンギさんがキッチンからこちらへ歩いてきて、少し後ずさる。
胸の前に掲げていたスマホをするりと抜き取られ。




「いつから俺に嘘つくようになった」









そう低い声で言って。


ぐいっと乱暴に顎を掴み、持ち上げられた。


あ……、これはユンギさんちょっと怒ってーー、

そのまますぐ真後ろにあったソファに抵抗するまもなく座らせられる。



「平日に俺がきたらまずかったかよ」

呆然とするわたしに覆いかぶさる様に、片足だけをソファに乗せる。
わたしの左側だけが深く沈んだ。

「ゆ、ユンギさん見て……」
「お前があいつとキスしてるとこ？」


か、完全に見てやーーん、ともうどうすることも出来ないのに内心意味もなく焦って。
下手な言い訳も、弁解も。無意味で虚しい気がして何も言えない。



「見たけど」

冷や汗も止まらないし。


どうしよう、どうしよう。「違うんです」とかそう言う言葉が出てきそうになってぐっと飲み込む。






冷たい目のユンギさんと目があったまま。
数秒見つめ合う。

心臓が嫌にうるさい。

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