【BTS】シュガーシガーキス

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即座に返ってきた言葉にちょっと驚く。

不安になりたい訳じゃないけど、不確かな未来の話を、ユンギさんがはっきりと断言した事が意外で。




「会えないなら会えない分会いてぇと思うだろうし、もし思わなくなっても会ったらやっぱりこいつが好きだなって思う自信あるわ。」

わたしの事を言ってる筈なのに。
そんな、他の人みたいな。



「う〜ん、本当になんでそんな事言っちゃうんですか、大学行きたくなくなります行きますけど」
「ほんとは、俺じゃなくて自分が変わりそうなのが不安なんだろ」


明るく終わらせようとした矢先に。
核心を突かれて思わず口ごもる。




確かに不安だった、けど、さっきのユンギさんの台詞が妙にすとんと自分の中に落とされて。

目移りしても。忙しさに彼の事を思う暇がなくとも。
わたしはユンギさんに帰ってくるんだろうな、って。
そう、思った。




「ユンギさんより素敵だと思える人間この世にいるか怪しいのできっと大丈夫です、すいません、ネガタイム終わります」
「あー、そ。」





この人が好きだなぁ。って。

人と付き合って三ヶ月で興奮状態は冷める。みたいな話はリツイートで嫌という程回ってきたけど。

一年以上経った今も、最初と形こそ違えどこの人が世界で一番好きだと言える。




「お前がいないとろくに寝れもしねんだから頼むな。離してやる気ねえから」


付き合おうと言ってくれたのはユンギさんで、わたしは彼と交際することなんて考えてもなかった。

ユンギさんがわたしを好きだと言ってくれる前からずっと好きだった。けど、絶対に叶わない前提の好き。それはアイドルに恋をしているのにも近いほどで。

だからユンギさんが想いを伝えてくれるまで、ユンギさんがわたしを異性として見ているだなんて思いもしなかった。



あの時ユンギさんが踏み込まなかったら。
今わたしの世界に彼がいないのだと思うと怖くて仕方がない。




「ユンギさんが好きです〜……」
「はいはい。知ってる知ってる。」





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