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8. Tside ページ10
なんだよ、なんなんだこの空気。
Aの瞳には、俺の事なんか見えてないのが丸わかりで。
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片岡直人しか瞳には写っていなくて。
この空気にいるのがなんだか辛くて。
俺なんか話しかけても初対面みたいに見られて、距離取って話されてて。
空気感に耐えられなくなった俺の口から飛び出た言葉はなんだか虚しくて。
「疲れたんだろ?A。もう帰ろうか。方面一緒だし、送るよ。」
「.......あ、うん!じゃあ、お言葉に甘えて...!」
ははっ、
俺の言葉も耳に入らないくらい夢中になって見つめてたのか。
あーあ、もう、いいよ。
俺の気持ちなんか関係ない。
できる限りの力尽くして、Aの恋、応援しよう。
辛くなることくらい分かってる。
けど、お前が、Aが笑ってるのが。嬉しそうなのが。
ただその笑顔を一番近くで見るのが俺なら。
それが、今の俺の、1番の幸せだから。
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作者名:空 | 作成日時:2019年1月12日 23時