男物のワイシャツ ページ16
びしょぬれ状態では風邪をひくから俺の部屋に来い。それに教師寮の方が近い。
赤井先生にそう言われ、あたしは横抱きされて彼の部屋へ入った。
幸い誰にもすれ違うことなく辿り着けた。
赤「とにかくシャワーを浴びてこい。タオルやシャンプーも勝手に使ってくれて構わない」
主「ありがとうございます」
先生の部屋は至ってシンプル。だけどそれがどこか男らしくて。
しかもタオルをお借りすることになるなんて…
脱衣所で濡れた制服をハンガーにかけながら、冷えきった指先が熱くなっていくのを感じた。
・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚・*:..。o○☼*゚
熱いシャワーを浴び終え、先生の香りがするタオルで体を拭いていると、脱衣所の隅に白いワイシャツが置かれていることに気づいた。
もしかして着替えがないあたしのために持ってきてくれたのかな────?
主(うん。借りちゃお。また洗って返せばいいよね)
と思って手に取った時。
重大なことに気づいてしまった。
下着が…乾いていない!
もちろんのことスカートも。
あの雨の中、傘も差さずに走っていたのだから。
主(しょうがないよね!?さすがにそれを借りるわけにいかないし)
心の中で言い訳しながらワイシャツに袖を通した。
先生の物だから当然のことながらサイズが大きい。
袖が長くてブカブカ。
丈は膝上まである。
主(あとで全部、ドライヤーで乾かさせてもらお…)
あたしはやるべきことを頭の中で整理しながら脱衣所から出た。
主「お先です。ありがとうございました」
赤「ん? あぁ…っ!?」
ソファの上で新聞を読んでいた先生と目が合い、彼は突然目を見開いた。
赤「今着てるの…それだけか?」
主「え? そうですけど。すみません、ドライヤーを借りても────」
言いかけた時には先生が目の前にいて、あたしのことを抱きしめていた。
主「ちょっと…!」
いつもより着ている枚数が少ないから、先生の体温がほぼ直接伝わってくる。
赤「そんな格好で男の前に出てくるってことは…してもいいってことだな?」
主「は? 何を?」
あたしがきょとんとすると先生は腕に力を込めた。
赤「そんな純粋な顔で聞かれたら我慢できない。教えてやる────」
主「へっ!? ちょっとー!」
呼び方※微々裏。前半は文章のみでお楽しみください←→←過去の悲恋
93人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たかみ(プロフ) - カベルネさん» 遅い返事でごめんなさい。激しく同意しております! (2019年5月10日 18時) (レス) id: e530c98ca2 (このIDを非表示/違反報告)
カベルネ - 赤井先生、とっても素晴らしい!こんな先生が欲しい・・・ (2016年12月28日 13時) (レス) id: c3299c6617 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - 朱美さん» はじめまして。コメントありがとうございます^^*さらにお気遣いまで…!最近サボり気味ですが頑張らせて頂きます^^ (2016年7月25日 20時) (レス) id: 0fab261c92 (このIDを非表示/違反報告)
朱美(プロフ) - 初めまして、赤井さんが先生なんて私得なんですが、物凄くありがとうございます!御身体を御自愛くださいね。更新楽しみに待っています。 (2016年7月23日 19時) (レス) id: 4f61f056e4 (このIDを非表示/違反報告)
レイコ(プロフ) - suigetsuさん» ですよね(笑)夢小説ならアリかと思いまして^^; (2016年5月11日 8時) (レス) id: 0fab261c92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カサブランカ | 作成日時:2016年5月6日 19時