第３話‐幼馴染みの存在‐ ページ4
＊
「……あのさ」
「ん？ 何？」
翼はニヤニヤしながら、Aの隣を歩いている。微妙な雰囲気が二人を包んでいた。
「おまえ、なんでメガネとじゃなくて、あたしと一緒に帰ってるんだ？」
「んー」
「特に理由はねーわ」なんて言いながら、鞄を振り回していた。
「あ」
「えっ？！」
ふいに何かを思い出したように、翼は顔をあげた。
「Aが、つらそうだったから？」
「は？」
「オマエ、メガネにフラれたろ？」
「……」
( おまえがなんで、知って )
沈黙が気まずいだなんて、幼馴染み相手にそんなこと感じる日がくるだなんて思いもしなかった。
「……ゴメン、間違えた。無神経なこと言った。えーっと……、メガネよりいい男なんていっぱいいんだろ？ 俺とか……痛っ。冗談だよ、ゴメンて。あとはホレ、殿とか。うざいけど」
( 知ってるよ、翼や殿がいい男だなんて――でも、本当に、メガネがいちばんだったんだ、あたしには、メガネしかいなくて。本気で好きだったんだ、メガネよりいい男なんていないって、思って、…… )
今のAをひとことで表すならば、ぼろぼろ。それぐらい、涙がでてこないように必死だった。
なんとか目に溜まるぐらいで済んだが、それは翼に見られていた。だがそんなことはどうだってよかった。
見られていた相手がメガネでないことに安心し、こぼれてこないようにAは上を向いた。
「ごめ、」
「こういうときは」
翼はそんなAの頭をぽんぽん叩きながら困ったように笑った。
「スナオに泣いときゃいーんだよっ」
――「フラれて泣くなんて、Aらしくねーな」、などと言われるかと思ったのだが。
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西軍燃えてる⇔茅野ｻﾝ萌えてる(プロフ) - りりかさん» ｸﾞｯﾊｧｱｱ← ありがとうございます(＾∀＾)更新頑張ります!! (2013年9月10日 18時) (
レス) id: 3c96dd70f8 (このIDを非表示/違反報告)
りりか(プロフ) - 面白いです(●´∀｀●)気に入りました(*´∀｀)続き楽しみにしてますね(｡･･｡)がんばってください！ファイトですヾ(＾v＾)k (2013年9月9日 22時) (レス) id: 523d47369f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗野 ｡ x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/simeyo/
作成日時：2013年9月7日 16時
